確かな診断力を支える「問診」「触診」「聴診」という技術

確かな診断力を支える「触診」という技術

診察は、問診から始まります。問診は飼い主様を通して知る動物の訴えで診断に必要な情報を集める技術の一つです。数日の症状や変化、病歴などに対し獣医師が耳を傾けます。その主訴をもとに、診察・検査をして診断を下し、治療をします。

その流れは人と同じですが、動物は直接会話をすることができません。それゆえ診察において人間以上に視診・触診・聴診が重要となります。これらの技術を鍛え上げないと、確かな診断はできません。

とりあえずの検査は当院には存在しない

       

視診・触診・聴診で病気を絞り込み、検査が必要な場合のみ検査を実施し、治療に入ります。藤井動物病院には「とりあえずの検査」「とりあえず様子を見る」という診断がないのは、これらの診察を丁寧に行い、そこで確度を高くして検査や治療ができる技術があるからです。

中でも「触診」は重要です。藤井動物病院では診察時に症状にかかわらず、13カ所(200項目)の身体検査を実施します。13カ所とは、眼、耳、鼻、咽喉頭、消化器、生殖器、皮膚、リンパ節、可視粘膜、心血管系、呼吸器、筋骨核系、神経系です。

この身体検査を実施することで、飼い主様も気がつかない本来の病気を探ることが可能です。この触診を徹底し、的確な診断を施すことが重要だと考えています。

「問診・触診・聴診で診断の70%以上が決まる」。
これは院長の藤井が1990年初頭、米国のペンシルバニア大学へ留学した際に、Dr.Washabawという後に米国内科・学会長になった教授が学生に説いていたことです。

「1番の触診ができる獣医師になる」。藤井院長の当時の思いは、当院の獣医師にも伝承され、今日の診察・診断に生かされています。

イメージ
イメージ