Fujii Times(ブログ)
2017年10月15日
総務スタッフです。先日は「進む高齢化。大切な予防医学」というタイトルで、ブログを書きました。その際に、猫の関節炎についても触れましたが、猫は、慢性腎臓病、腎不全も多いことで知られています。
腎不全は、どのデータを見ても、猫の死因上位(トップ or 2位など)で初期症状がわかりにくいのも特徴の一つです。
院長のTwitterにも
猫は泌尿器疾患の多い動物です。高齢になるとほとんどの猫が慢性腎臓病にかかります。若くても、尿石症や膀胱炎に悩まされる子は多いです。また、腎臓低形成などの生まれつきの異常や長毛種に多い多発性嚢胞腎なども時折認められます。猫では生涯を通して泌尿器の健診をお勧めします。早期発見が大切。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) August 2, 2017
猫の泌尿器疾患は犬の4倍と言われます。高齢猫の多くは腎不全になりますが、症状に気づいた時には既に進行しています。最近は、腎機能低下の早期診断も可能になりました。尿検査や血液検査で調べることができます。元気でも10歳を超えたら健診を受け、早い段階での発見でしたら、治療が可能です。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) August 20, 2017
猫で腎機能が悪くなると、体の水分が尿に漏れてしまい尿量が増え、そのため水を多く飲むようになります。しかし寒くなると猫はあまり水を摂取しなくなるため、腎臓の悪い子は尿だけが出て脱水し始めて、腎不全の症状がひどくなります。今の時期は要注意です。水分の多いフードを与えましょう。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) September 22, 2017
など、繰り返し、猫の腎機能について、泌尿器疾患、腎不全のことについての投稿があります。
世間の注目はどうでしょうか。ネット上の検索キーワードなどを元にし、トレンドを把握するGoogleトレンドで見てみます。
Googleトレンド「猫 腎不全」の結果
Googleトレンドのグラフを見ても、ここ数年の「猫 腎不全」に関する注目の高まりを示唆しています。気になる方が増えているのだと思います。
院長のTweetにもあるように、猫の慢性腎不全は、症状が現れにくいので、気がついたときには、既に進行しているケースがほとんどです。また、ここ数日のように急激に寒くなってくると、水をとらなくなり、尿だけが出て、ますます腎不全が悪化してしまうケースも多いようです。
最近では、腎機能低下の早期診断も可能になっています。獣医師への早めの相談、予防のために定期的な泌尿器健診、血液検査や尿検査による腎機能の早期診断などをおすすめします。