終末期動物医療科

犬の緩和ケアとは?

緩和ケアは、治療不可能で生命を脅かす状態の犬を可能な限り快適にし、その犬が一生の終わりに近づくにつれて生活の質(QOL : Quality Of Life)を向上させることもしくは維持させることに重点を置いた獣医療です。寝たきりの高齢犬や、がんや腎不全などの病気の最終段階に入っている犬であっても、緩和ケアは、痛みや、吐き気などの症状を管理し、可能な限り生活の質を高く保ち伸ばすことに焦点を当てます。これには薬物療法、鍼灸、カイロプラクティックケア、レーザー治療などの治療、および皮下輸液の投与、温熱療法、マッサージなどで、犬が快適に暮らしていくために、なるべく多くのことは飼い主様の協力のもとに在宅ケアを通じて行います。

緩和ケアの対象となる病気はいくつかあります。がん、慢性腎臓病、慢性の関節炎とそれに伴う関節痛、糖尿病、およびうっ血性心疾患などが対象です。これらの病気が診断され、末期症状に近づき、命に限りが見えてきたとき。治癒を望む治療をしないと決めた時、もしくは病気の治療中であってもその病気が進行することで、日常生活をしていくのに支障をきたすことが明らかな時に、緩和ケアを実施します。

疼痛管理

疼痛管理は緩和ケアの最も重要な要素です。そのため、獣医師は犬が快適に過ごせるように鎮痛薬を処方し、痛みを取り除きます。さらに酷い痛みには麻薬を使用しての疼痛管理も当院では行っております。犬は我々の様に痛みを訴えたり、泣き叫んだりほとんどしません。犬は不快なときは、ベッドで寝る時間がながくなり、あまり長い時間遊ばなくなり、散歩を途中で返ってきたりすることはあるかもしれません。そういったときでも歩行や動きの変化など、痛みの微妙な兆候を見逃さないことが大切です。

快適な環境の維持

快適な生活環境を維持するには、犬の生活空間の環境の変更も大切です。犬が清潔で快適な寝床を保ち、そしてそれを涼しくもしくは暖かく保ち、食べ物、水、トイレに簡単にアクセスできるようにすることが重要です。高齢の犬は関節炎では痛みを伴い、体がこわばり硬くなるため、犬の生活で必要なものは家の同じ階に置いて、階段を上り下りする必要がないようにしましょう。鎮痛剤を使用していても、関節が治ったわけではありませんので注意が必要です。

食事管理

食事は、重要な要素です。犬の体が衰えると、食べ物を消化して処理する能力が低下します。病気の末期には食欲減退が加速することが多いです。この時期は犬の大好物や食べたがるものを与えなければいけなくなってしまいます。温められるフードは温めて、臭いを引き立ててください。もしくは臭いを引き立たせるものを足すことも大切です。同時に摂取カロリー不足の時は、獣医師の進める高カロリーフードを混ぜるか、犬の好きな肉類を混ぜて与えることが大切ですが、最も重要なことは犬がそれを食べるかどうかです。食事は毎日のことでとても大変ですが、記録をつけておくことで、摂取カロリーを獣医師が把握できますので、重要です。口周りのがんなどで、食事の摂取が困難な子は、早い段階で、胃瘻チューブを通し、薬や高カロリー食をそこから投与することで、負担を減らすこともできます。

手入れ

毎日のグルーミングも重要事項です。筋肉が落ち、体が硬くなると犬の動きが衰えて、寝る時間が長くなり、床ずれ、皮膚や泌尿器などの感染症にかかる子が増えてきます。毎日の手入れとして、眼の周りの手入れ、耳の周り手入れ、口周りの手入れ、おしり周りの手入れ(特におむつなどしている時はこまめに)そしてブラッシングは毛皮を清潔に保つのに役立ちます。

犬ががんと診断されたとき

犬ががんと診断されたときから緩和ケアは始まります。緩和ケアはがんが進行してからではなく、無症状の時から将来の状況を獣医師とともに考えて対処を始め、より良い生涯を全うできるようにする医療です。

犬のがんは、早期発見がとても難しく、人間で発見される大きさと同じくらいでないと見つかりません。体重から考えても人間に比べてはるかに進行していることが理解できます。
治療がすべてではないことがあります。

例えば、そのがんに対して、余命3ヶ月と診断されて、抗がん剤を選択し、抗がん剤治療のために、毎週ごとに3か月間病院に通って、余命を3か月伸ばせても、本当にその犬が幸せかどうかをしっかり考えて治療することが大切です。犬は余命宣告をされても精神的苦痛はありませんが、病院に通うという苦痛はとても強い子が多いです。また高齢の子に対して抗がん剤を実施する施設も多いですが、治療効果より副作用の方が多いことも考慮しましょう。もちろん比較的若い年齢で抗がん剤の副作用がなく、何年も生きていける可能性が有るがんであるなら、抗がん剤の治療を選択することも大切だと思いますが、高齢でなおかつ手術で取り除けない進行がんに対しては、それが本当に正しいかという問題をしっかりと獣医師と相談してください。もちろんセカンドオピニオンもとても大切です。

犬のがんの緩和ケアは、主に痛みを管理し、最後まで犬の痛みを可能な限り痛み無く保つことに重点を置きます。快適な緩和ケアのプランでは、鎮痛薬、麻薬と栄養補助食品、およびマッサージやレーザー治療などの治療法を組み合わせる場合があります。食欲不振からの脱水症を防ぐために皮下点滴を在宅で実施する必要があるかもしれません。さらに、頭部や口腔のがんの場合は麻酔下で胃瘻チューブを通して、その後の栄養補給や薬の投与を行えるようにし、犬にとって自宅から離れることなくより快適に治療ができるようにします。その際ご自宅に犬が休むための快適なスペースを作ることが大切です。がんの場合はこういった緩和ケアの効果が期待できないところまで進行していくと犬の生活の質(QOL)は急速に低下し始め、自然死が起こるまでの間は痛みと快適さの管理を続けることが最も重要になります。

こういったことを正確に判断するには当院では獣医師や動物看護師のチームと連絡を取り合うことによって決めていきます。当院の獣医師はあなたの犬が痛みのレベルや生活の質から、犬の状況に応じて対処方法を提案します。最終的な決定は飼い主様の考え方、ご家族での話し合いで決めていかれると良いです。ご家族と犬とのつながり、絆によってそれぞれのご意見があると思います。

関節炎と関節痛

関節炎は高齢の犬によく見られる疾患ですが、若い犬や健康な犬でも関節の痛みは通常の生活に大きな影響を与えます。関節炎自体は余命を脅かす疾患ではありませんが、治療せずに放置すると犬の生活の質QOLを著しく低下させ、その結果、余命を縮める可能性は十分にあります。

関節炎の犬の緩和ケアには、関節炎の緩和と鎮痛にそして悪化の予防に消炎鎮痛薬を処方することが多いですが、同時に以下の様な栄養補助食品を利用して保存療法をより確実なものにすることが大切です。いうなれば、犬に苦痛を与えずに、痛みが軽減され、活動性を上昇させられるものでしたら、積極的に使用していくことも大切です。栄養補助食品にはグルコサミン、コンドロイチン、オメガ-3脂肪酸、ミドリイガイなど。さらに健康的な体重を維持管理し、関節への負担とストレスを和らげるのに役立つ犬の食事管理の変更も大切な管理の一つです。

レーザー治療、温熱療法などの痛みを和らげる治療法も大切な補助療法の一つです。出来る限り、痛みを軽減する療法は実施できる範囲で頑張りましょう。また、犬が使用する寝具、ソファ、おもちゃなどは床の上に置き、段差を利用せずに生活ができる様にします。必要であれば、階段をスロープや浅い階段に変更してソファ、ベッドなどに登りやすくするなど、家庭での変更が必要になる場合もあります。歩くためにハーネスなどの補助用具を使いなるべく普段と変わらない生活を苦痛なく過ごさせてあげることが大切です。また食事、水などの器を置く位置を高くし、食べるときに前かがみにならないようにする、そして、歩く距離が短くなった場合は、食事場を寝床の近くに設置する配慮も大切です。

慢性腎臓病

慢性腎臓病も緩和ケアの必要な疾患の一つです。動物病院での治療によって改善が無いと判断され、治療で犬の腎臓が改善しないことが明らかになれば、慢性腎臓病は在宅での緩和ケアの対象となります。

慢性腎臓病の緩和ケアは、犬とご家族の皆さんが一緒により長い時間をご自宅で快適に過ごすことを助ける役目をします。飼い主様は、獣医師が処方した薬や、指示された栄養管理などを実施するだけでなく、腎臓機能をできるだけ長く維持するために犬に皮下補液をすることによって、より快適な生活を維持することを可能にします。

高齢

関節炎などに加えて、高齢期の犬に共通する他のよくある状態には、視力、聴力の低下、失禁、そして認知症があります。そして高齢の犬は気温に対してとても敏感になり、消化器疾患、肝臓疾患、泌尿器疾患、内分泌疾患などの他の疾患にもかかりやすくなります。

そのため病気を早期に発見するための定期的な病院での検査と年齢に合わせた食事管理、さらに生活を快適にするには、犬が気温の変化に耐えられるように冷暖房や毛布や寝床などの工夫が必要です。また失禁などで、身体を汚したり、寝床を湿らせたりするのを防ぐために、おむつやマナーバンドも必要になりますが、汚れた時は頻度多く取り替えないと泌尿器疾患を誘発してしまいますので注意も必要です。

視力の低下や運動能力の低下が顕著になってくる場合は、暗い場所にも明かりを照らし、床を歩きやすくするために滑りにくい絨毯を敷くか、家の中の邪魔な家具を取り除くなど再配置する必要があります。そして犬の遊びもよりゆっくりと、そして楽しめる遊びを取り入れることが大切です。

猫の緩和ケア

緩和ケアは、治療不可能で生命を脅かす状態の猫を可能な限り快適にし、その猫が一生の終わりに近づくにつれて生活の質(QOL : Quality Of Life)を向上させること、もしくは維持させることに重点を置いた獣医療です。寝たきりの高齢猫や、がんや腎不全などの病気の最終段階に入っている猫であっても、緩和ケアは、痛みや、吐き気などの症状を管理し、可能な限り生活の質を高く保ち伸ばすことに焦点を当てます。これには薬物療法、鍼灸、カイロプラクティックケア、レーザー治療などの治療、および皮下輸液の投与、温熱療法などで、猫が快適に暮らしていくために、なるべく多くのことは飼い主様の協力のもとに在宅ケアを通じて行います。

緩和ケアの対象となるものはいくつかあります。がん、慢性腎臓病、慢性の関節炎とそれに伴う関節痛、およびうっ血性心疾患などが対象です。これらの病気、他の慢性疾患の管理や治療は緩和ケアの治療と同じではありません。これらの病気が診断され、進行により、命に限りが見えてきたとき。治癒を望む治療をしないと決めた時、もしくは病気の治療中であってもその病気が進行することで、日常生活をしていくのに支障をきたすことが明らかな時に、緩和ケアを実施します。緩和ケアは以下の様なものがあります。

疼痛管理

疼痛管理は緩和ケアの最も重要なもののひとつです。現代の獣医学では、色々な種類の薬を使用することで、痛みを伴う病気や高齢の猫の痛みを取り除くことができるようになってきました。当院では消炎鎮痛剤をはじめとして、麻薬も含めた疼痛管理を行っています。痛みがあるときに猫は、人に近づこうとせず隠れてしまいます。人との接触を避け、耳を後ろに引いて、眼を細めてじっとしていることが多くなります。これが痛みのサインと言えます。また歩行や動きの変化などから痛みの兆候を見つけ出すことが大切です。

快適な環境の維持

快適な猫の生活空間は緩和ケアではとても大切です。それまでの生活ができなくなった猫には生活環境を改善することで快適な状態を維持していきます。猫が清潔で快適な寝床を、適切な温度で保ち、食べ物、水、トイレに簡単に行けるようにすることが重要です。高齢猫は関節に痛みを伴い、関節が硬くなるため、出入りしやすいトイレを用意し、食事や水の器も肘の辺りまで少し床から上げて、猫がかがまずに食べたり飲んだりできるようにしてください。猫の必需品はすべて家の同じ階に置いて、階段を上り下りする必要がないようにしてください。鎮痛剤を使用していても、猫は痛みに敏感になっていますので環境整備は慎重に実施しましょう。

食事管理

猫の食事管理はとても重要です。食べない日を作ることは猫にとってとても危険なことです。さらに猫の体が衰えると、食べ物を消化して処理する能力が低下します。それでも口からエネルギーを取ってもらうためには、その猫の好物を与えて、興味のあるものが見つかるまで、さまざまな種類の食べ物を試してみる必要があります。ウエットフード変更して温めて与える、さらにトッピングなどをして臭いをつけることも試してください。お魚やお肉などを混ぜることは大切です。重要なのは猫が食べることです、それで彼らがどれだけ食べているかを毎日記録することを忘れないでください。獣医師は、必要に応じて食欲刺激剤を投与したり、高栄養の処方食を勧めることもあります。もともと薬を飲むことが苦手な子には早い段階で、胃瘻チューブなどの設置をして、苦痛なく過ごさせることも大切です。

グルーミング

毎日のお手入れは、猫にとっては必須事項です。終末期には適切にグルーミングできない可能性が高いため、ブラッシングは毛皮を清潔に保つのに役立ちます。柔らかく湿った布で目やにをふき取り、口の周りを奇麗にしてください。前足もよだれなどで汚れていることが多いですので、しっかりと拭いてあげてください。そしておしり周りも清潔に保てなくなりますので、きれいにお手入れをお願いします。爪も研げなくなりますので、定期的にカットしてあげて下さい。

猫ががんと診断されたとき

猫ががんを患って疼痛が疑われる場合、もしくは非常に進行していて治癒への期待が望めない場合は、獣医療における緩和ケアの対象になります。生命を制限するがんに直面した緩和ケアは、その猫の状態とがんの種類や進行によって異なります。

がんの猫の緩和ケア計画を作成する最初のステップは、獣医師と会って、予想される病気の経過と、それらが猫の生活の質にどのように影響するかについて話し合うことです。その時にその猫の日常生活について獣医師に話します。これは、我々動物病院のスタッフが緩和ケアに参加できるようにするための重要な最初のステップです。猫の日常生活をよく知ることは、良い生活の質を維持し、悪いまたは受け入れできない生活の質を決めるための重要なお話です。この時に飼主さんのご意見はとても大切なものですので、しっかり考えてそして決定していってください。そして飼い主様は獣医師からがんにより、どんなことが猫にとって、苦痛で、どんなことがそれを改善するかをしっかりと説明を受け、理解して、緩和療法の目標を設定していくことが不可欠です。

猫の日常生活を理解して、把握ができたら、家族の皆さんのご意見、緩和ケアの考え方を、教えていただき、死が近づく直前までの間に、猫の生活の上で考えていることや猫にやってあげたいことを決定することがとても重要です。

痛みの管理は、猫の緩和ケアの最も重要なものです。猫は痛みがあっても、騒いだり、声を出して鳴いたりしません。痛みを取り除いてあげることは快適な生活を達成するために、とても大切なことです。これは薬物療法と薬物以外の両方のさまざまな獣医医療を使用することで実施します。

痛みに対しては消炎鎮痛剤から麻薬まで、そして栄養補助食品を一緒に使用して、痛みに対応していきます。さらに、体の筋肉や骨格の痛みに対しては理学療法等を組み合わせて提案する場合もあります。こういった療法が猫にとって苦痛が伴う場合は、ご自宅での猫へのマッサージなどを提案することがあります。猫に快適な場合は良い結果を出すことも多いです。治療用レーザーは、患部の血液循環を増加させ炎症を減少させ、痛みを軽減します。

緩和ケアを受けている猫にとって、家の中でも快適に過ごすことは大切です。家の中では今まで元気だったころには問題の無かった段差や床なども、体力の低下や筋力の低下によって猫にとって快適でなくなることも多いです。高い段差は、小さい段差やスロープにかえる、滑りやすい床には絨毯や滑り止めを付けるなどの工夫が必要です。また食事と水の器も高い位置に設置してあげることで、食べやすくなり、前足や首、背中への負担が軽減できます。行動半径が狭くなってきたら、食事をする場所を、寝床の近くに移動するなども良い工夫の一つです。お手洗いの位置も注意して近くに移動し、トイレ自体も段差をなくし、なるべく滑らない素材の砂やシートを使うことが大切です。

がんに罹患した猫の緩和ケアは、日常生活の多くの場面で猫が家族と一緒にそして快適に過ごせること、痛みを抑え、ある程度の動きを維持し、衰えに環境を適応させることが大切です。動物病院と相談をしてあなたの猫に最も適切な緩和ケア計画をたてます。

慢性腎臓病の緩和ケア

猫の慢性腎臓病の罹患率は犬の7倍です。全体の猫の約1/3が罹患すると言われています。そして慢性腎臓病も緩和ケアの必要な疾患の一つです。動物病院での治療によって改善が無いと判断され、治療で猫の腎臓が改善しないことが明らかになれば、慢性腎臓病は在宅での緩和ケアの対象となります。慢性腎臓病の緩和ケアは、猫とご家族の皆さんが一緒により長い時間をご自宅で快適に過ごすことを助ける役目をします。飼い主様は、獣医師が処方した薬や、指示された栄養管理などを実施するだけでなく、腎臓機能をできるだけ長く維持するために猫に皮下補液をすることで生活の質QOLを維持します。

慢性の関節炎

関節炎は高齢の猫やスコティッシュフォールド等の猫によく見られる疾患ですが、高いところを好む猫にとっては、関節の痛みは通常の生活に他の動物より大きな影響を与えます。関節炎自体は余命を脅かす疾患ではありませんが、治療せずに放置すると猫の生活の質QOLを著しく低下させ、その結果、余命を縮める可能性は十分にあります。

関節炎の猫の緩和ケアには、関節炎の緩和と鎮痛にそして悪化の予防に消炎鎮痛薬を処方することが多いですが、同時に以下の様な栄養補助食品を利用して保存療法をより確実なものにすることが大切です。いうなれば、猫に苦痛を与えずに、痛みが軽減され、活動性を上昇させられるものでしたら、積極的に使用していくことも大切です。グルコサミン、コンドロイチン、オメガ-3脂肪酸、ミドリイガイなどの栄養補助食品。さらに健康的な体重を維持管理し、関節への負担とストレスを和らげるのに役立つ猫の食事管理の変更も大切な管理の一つです。レーザー治療、温熱療法、マッサージなどの痛みを和らげる治療法も大切な補助療法の一つです。出来る限り、痛みを軽減する療法は実施できる範囲で頑張っていきましょう。また、高く上るための段差はスロープや小刻みの階段に変更して、大きなジャンプや、飛び降りが必要ないようにしましょう。猫の生活環境を家庭で変更が必要になる場合が多いです。

高齢

関節炎などに加えて、高齢期の猫に共通する他のよくある状態には、視力、聴力の低下、失禁、そして認知症があります。そして高齢の猫は気温に対してとても敏感になり寒さに弱くなり少しの気温の低下でも体調を崩すことが多くなります。その他、消化器疾患、肝臓疾患、泌尿器疾患、内分泌疾患などの疾患にもかかりやすくなります。

病気を早期に発見するための定期的な病院での検査と年齢に合わせた食事管理、そして生活を快適に過ごすために気温の変化を最小限に保つための冷暖房や毛布や寝床などの工夫が必要です。また失禁などで、身体を汚したり、寝床を湿らせたりするのを防ぐために、おむつも必要になりますが、頻度多く変えないと泌尿器疾患を誘発してしまいますので注意も必要です。

視力の低下や運動能力の低下が顕著になってくる場合は、暗い場所にも明かりで照らし、床を歩きやすくするために滑りにくい素材を敷き、登れなくなった高いところには、スロープなどを利用していける様にしてあげることも大切です。しかし高い所は猫にとって喜ばしい場所ですが、筋力の低下などからの転落の危険も同時に考えないといけません。

飼い主様へのメッセージ

             

緩和ケア、または終末期医療は、動物たちが治療不可能で生命を脅かす状態にあるときに、生活の質(QOL : Quality Of Life)の向上のために可能な限り多くの処置を提供することを目的とした医療です。

犬猫は終末期の治療に同意することはできません。したがって、動物たちが受ける苦痛、不快感、痛みなどを治療中であっても、治療を断念してもなるべく抑えて、残された時間をなるべく快適に過ごしてもらうことが目的です。それにはその痛みや、その苦痛の程度や原因を動物病院で確実に診断をしてもらうことがとても大切です。

犬や猫は痛みを感じないか?
犬猫が痛みで苦しんでいるとき、犬猫は人間の様に「痛い痛い」と叫んだり、涙を流したり、痛みのために外に表す症状や兆候を示さないこともとても多いです。犬猫は痛みなどの不調があっても食べたり飲んだりし続ける子もとても多くいます。そのため犬猫が痛みを持っている時の兆候や症状を見逃さない様にしなければいけません。例えば少し呼吸が早くなる、息を切らす様になる、動きたがらなくなる、美味しいものだけを食べるなどは痛みを持った犬猫の特徴的な症状です。

動物は痛みなど自分が弱くなった兆候や症状を隠す習性を持っているため、緩和ケアではできるだけ早い段階でそれを見つけて治療を開始することがとても大切です。獣医師と相談し疑いがある場合には緩和ケアを開始してください。

飼い主様へのメッセージ

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