膀胱結石の摘出(膀胱洗浄)

膀胱結石の摘出(膀胱洗浄)

犬種:ミニチュアシュナウザー 年齢:4歳 性別:避妊メス

症状

昨年、膀胱結石摘出手術を行い、経過観察をしていました。術後も膀胱内に小さな結石ができてしまうため、定期的に膀胱洗浄(尿道からカテーテルを挿入し、生理食塩水にて膀胱内の洗浄をする処置)を行い、砂粒の回収を行っていましたが、通常のカテーテルを用いた洗浄方法では回収できないと考えられるサイズの結石が認められました。カテーテル内は通過できないサイズの結石でも、麻酔をかけて筋肉が弛緩している状態であれば尿道は通過できるサイズと考えられたため、開腹はせずに麻酔下にて膀胱洗浄を行い、結石摘出を試みました。

検査

レントゲン検査

膀胱内に結石が3つと砂粒が認められました。

イメージ

膀胱内の結石

処置(膀胱洗浄)

全身麻酔後、尿道から膀胱内へカテーテルを挿入し、膀胱内に生理食塩水を入れて洗浄を行いました。その後、カテーテルを入れたまま身体を立位の体勢にし、膀胱を圧迫してカテーテル吸引しながらカテーテルを引き抜く作業を数回行い、結石を排出させました。本症例では通常のカテーテル下での洗浄では回収できない大きいサイズの結石が認められましたが、麻酔下で処置を行うことで、開腹せずに回収することができました。

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回収した砂粒・結石

お問い合わせ先

藤井動物病院(日曜日休診)

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