研修・学会・論文関係
2013年10月22日
American College of Veterinary Surgeons(ACVS)
(San Antonio 、 Texas)
アメリカ獣医外科専門医学会に参加して
10 月の22日から27日までアメリカのテキサス州サンアントニオで行われた、アメリカの獣医外科専門医学会に参加してきました。テキサス州という事で少しは 暖かいと思っていましたが、結果として寒くフリースを購入する事になりました。持っていった半袖は使うことなく、長袖にフリースぐらい着ていないと過ごせ ない状態でした。
この学会は2010年までは毎年参加していましたが、少し話題が変わらなくなってきたために、間を空けて今回参加しました。同時 にこの学会が出版している雑誌Journal of Veterinary Surgeonの今年の8月号に私が考案した膝蓋骨の内方脱臼の手術方法の論文が掲載された事などもあり、現地の先生方にもお世話になっているので、その 挨拶も含めて行ってきました。
学会は全体的に大きな変化はなく、基礎的な外科知識から、発展した技術まで沢山の発表がありました。特に大型犬の 肘、膝そして股関節のインプラントの矯正方法についての発表や新技術が目を引きました。当院では膝の手術に関してはTPLOそしてTTAと最先端の手術が できる様になっています。これらの手術は6kgくらいからできる様になっています。それ以外の膝の手術はやはり不十分で、根治が難しいのが現状でした。今 までは体重の軽い小型犬には適応できませんでしたが、今後は2kgくらいからの子にも適応できるようになりそうです。
また手術用の器具も発明品が多く出てきて、当院でも購入をしてきました。より良い手術ができる様に今後もこの学会を始め、世界の最先端技術を求めて情報収集していきたいと思います。
最後に唯一のレジャーはウエスタンスタイルの乗馬のレッスンを受けてきました。獣医師として馬ぐらいには乗れないと、と思い挑戦してきましたが、指導者のラリーはとても厳しく、翌日から筋肉痛になる始末でした。楽しむことも忘れずに、今後も当院の発展に努めて参ります。
院長 藤井康一