研修・学会・論文関係

2017年09月12日

(学会発表)獣医学術関東・東京合同地区学会

先日、平成29年度獣医学術関東・東京合同地区学会にて学会発表をさせていただきました。私は小動物部門で、「卵巣摘出術から14年後に子宮蓄膿症を発症した犬の1例」というテーマでの発表でした。

通常、避妊手術は卵巣のみの摘出であっても確実な手術を行えば術後に子宮蓄膿症を発症する根拠はありません。

これは論文でも発表されており、実際、当院でも開院から60年あまりの歴史の中で、卵巣摘出術後に子宮蓄膿症を発症した症例はいませんでした。

しかし、今回1症例だけ、若齢時に卵巣摘出術を実施し、その後14年経過したのちに子宮蓄膿症を発症するという非常に稀なケースに遭遇したため、発表させていただくことになりました。

学会では、このような珍しいケースや、新しい治療の知見など様々な情報を得ることができます。今回も大変良い経験になりました。

これからも積極的に情報収集を行い、日々の診療に役立てていきたいと考えております。