研修・学会・論文関係
2012年03月30日
再生医療トレーニング
大阪で幹細胞を用いた再生医療についての研修を受けてまいりました。
再生医療は動物医療ではまだ始まったばかりの分野ですが、これから様々な疾患への応用が期待できます。
既に治療が始まっているのは、脊髄損傷(椎間板ヘルニアなど)で麻痺してしまった動物の治療や、骨増生の悪い骨折の治療、腎臓疾患などです。未知な部分がまだ多いのですが、治療効果があったという報告が出ています。
骨髄液あるいは脂肪組織に含まれる幹細胞を分離して培養し、体内へ戻すという治療です。
椎間板ヘルニアは、人気犬種であるダックスに多く発症する疾患で、病院でもよく遭遇する機会が多い疾患です。後肢の麻痺が残ってしまうケースも多く、困っていらっしゃる方は沢山いらっしゃいます。このような治療が功を奏せば、生活の質の改善が飛躍的に改善されます。
幹細胞は様々な組織に分化する能力を持っていますが、特に血管を増生させる能力が高いようです。この能力を生かして骨折の治療や、最近では腎不全の治療も応用されるようになってきています。
他の病気に関しても現在研究段階のものが多くありますが、今後これまで治せなかった病気に光が見えるかもしれません。
当院では近日中に再生医療を行うための設備を導入する予定でおります。
今回学んだ手技を生かして、困っている動物と飼い主様のために尽力できればと思っています。
当院ではがん治療のひとつにリンパ球活性化免疫療法を取り入れています。また、整形外科分野では股関節の検査であるPenn HIP検査、前十字靭帯断裂の手術であるTPLO、TTAなども可能です。
詳しくはお気軽にスタッフまでお問い合わせ下さい。