研修・学会・論文関係

2011年08月28日

「がん」の基礎知識セミナー

「がん」の基礎知識のセミナーを受けて

様々ながんの基礎知識のほか、がんの早期発見のためにできること、化学療法剤の正しい取り扱い方、がん患者に対してできる様々な緩和療法についてのセミナーでした。

犬猫の死因のトップのがんは当院でも日々来院される患者さんがいます。がんの発覚は、「何となく元気がない、慢性の下痢や嘔吐をしている」「身体にしこりがある。以前からあるしこりが大きくなった」などの生活の変化で気付かれて来院されたり、気付かれずに診察に来た際にしこりが見つかるなど様々です。

がんは加齢とともに発症する傾向がありますが、若くても発症することがあり、一概に若いから大丈夫ということではありません。

処方や投薬する化学療法剤についての基礎知識、取り扱い、投薬後の注意事項など、取り扱う獣医師や看護師だけでなく、飼主様に注意してもらうことのお話もありました。

緩和療法とはがんとは直接戦いませんが、がんの種類や進行状況に合わせて、痛みや苦しみの軽減や、生活の質を向上させられるように、がんと上手く共存していく治療法です。がんと診断されてからの緩和療法は、飼主様とわんちゃん、ねこちゃんが最期に過ごす大切な時間で、お別れまでの準備期間であり、少しでも快適に過ごせるように、私達動物病院スタッフが獣医療だけでなく、どのように支え、心もサポートできるかを勉強しました。

ペットの高齢化に伴い今後も増えて来ると思いますので、今回のセミナーを生かし、少しでも飼主様の支えになれればと思います。