藤井動物病院

研修報告

ロイヤルカナン 食事療法食セミナー 2020.9〜2021.7

動物看護師 小山田

今回、当院では全9回にわたりロイヤルカナンさんより食事療法食セミナーを開催していただき、スタッフ全員でセミナーを受けました。

各回では、まず、病気に見合う療法食を選ぶため、糖尿病やアレルギー、肝臓疾患など、病気になってしまう原因やその病気の詳しい病態を学び、次に、ロイヤルカナンの中だけでもかなりの種類がある療法食の中から、より適切なものを選ぶため、その療法食の特徴を学びました。

一口に療法食といっても、ロイヤルカナンやヒルズ、ドクターズケア、ピュリナプロプランなど、大手の会社から独自に開発しているものまで、市場に出回っているものは数多くあります。

また、例えば、ロイヤルカナンさんの療法食は、より細かく、病態にあったものを提供するため、「消化器疾患に対する療法食」は7種類あり、その病気の原因や今の病態、動物の年齢や性別でおすすめする食事が変わってきてしまいます。

そのため、飼い主様は、説明書きだけではどの食事がいいのか迷ってしまうと思います。

今回は、食事という観点から病気を学ぶことができました。

例えば、尿路結石はよく聞く病気ですが、結石ができる原因として尿のphや尿量(濃さ)、尿中のマグネシウムの排泄量、尿路感染が関係してきます。

できてしまうと外科的に取り除かないといけない尿石もあるため、尿石ができないようにそれらを適切なバランスに保つ必要がありますが、濃い尿にならないように水分摂取量をふやしたりすることはお薬だけでは難しく、また、尿路感染の原因となるストレスは、無くすことはできないため、ストレスを緩和する必要があります。

ユリナリーS/Oシリーズでは、尿を適切なバランスに保つ通常のユリナリーS/Oだけではなく、肥満の子のための低カロリーなもの、味の違うもの、ストレスに対応したもの、その両方、高齢期にも対応しているもの、とさまざまあり、今回のセミナーを受けたことで、その違いを学ぶことができました。

人間もそうですが、食事は身体を作る基礎となります。肥満など、一部の病気は普段の食事が原因になることもあります。

逆に、適切な療法食を食べる事で、症状が改善したり、病気の進行を遅らせたり、内服をしないで生活していくことができるようになることもあります。

今回のセミナーで学んだことを生かして、より皆様の幸せな生活のお役に立てていけたらと思っております。