Fujii Times(ブログ)
2019年06月24日
総務スタッフです。仕事柄、海外の情報を見ているのですが、先日、話題になっている動画と記事を見つけました。
タイトルは、
This 92-year-old retired veterinarian has been making “wheelchairs” for paralyzed animals for over 60 years
です。
92歳の引退した獣医師が麻痺がある動物のために「車椅子」をつくっている話です。
Dr.Lincoln Parkesは現在92歳。Parkes博士は、60年間、カスタムメイドの動物用車椅子をつくってきました。
1960年代初頭に身体に障がいをもつ動物が歩けるように車椅子を発明し、数々の特許を取得。K-9Cartを設立し、獣医師としての長年のキャリアを活かし、当初は獣医師の傍らサイドビジネスとして開発を進めてきました。
1991年に獣医師を引退した後、今でも1日に8〜10時間、動物用の車椅子開発に情熱を注いでいるようです。
別のネット記事を参考にすると、Dr.Lincoln Parkesは第二次世界大戦に従軍した後、整形外科と脳神経外科を専門とし、1950年代から60年代、ペンシルバニア大学で約96,000匹の動物を診断してきました。
その頃、犬をはじめ、脊椎の問題を抱え歩行困難な動物は、通常、安楽死させられており、その状況を打破するために始めたのが動物用の車椅子です。最初は、子供用の貨車や馬車の車輪など、参考になるものを集め、動物用の車椅子のあるべき姿を探りました。
当時は、動物用車椅子は彼の開発したものだけで、大成功をおさめます。老後を考えても十分なくらいの資金を稼いだようですが、それでも彼はデザインすることを今も続けています。
もちろん、競合が現れたり、途中トラブルがあったり、ビジネスとしての難しさも経験しています。それでも、車椅子の軽量化、バランスの調整、調整を飼い主が簡単にできることなどを追い求め、今もその仕事を続けているのです。
I’m not going to give up. I have to keep going.
あきらめるな。立ち止まるな。
獣医のキャリアの積み方としてというより、1人の人間の生き方として学ぶ所が多いと感じたので、まとめてみました。獣医師、動物看護師それぞれが今日だけのことだけでなく、一歩先の明日を描く上でも大事なことのように感じました。