Fujii Times(ブログ)
2017年09月24日
総務スタッフです。先日、新聞を見ていたら「90歳以上、初の200万人超え」という記事がありました。調べてみると、今から37年前の1980年の90歳以上人口は、12万人、13年前の2004年で102万人ですから、加速度的に増えていることがわかります。
65歳以上の人口も総人口に占める割合が27.7%と過去最高ということで、いわゆる総務省が定義する高齢者割合は今後、さらに増えていくでしょう。
高齢化は何も人の世界だけではなく、動物の世界もそうです。ある統計によれば、2016年の犬猫の平均寿命は、犬14歳、猫15歳と過去5年間の傾向では伸びています。
また、犬の年齢をみると、13歳以上が約20%と、5年前に比べると4%近く伸びています。
人も年齢が高くなると、様々な病気がでてくるように、動物も同様です。猫において、とある情報では90%以上が関節炎であると言われていますし、9月16-17日にイギリスで行われたCatWEEKEND2017のカンファレンスでも、冒頭の猫の関節炎に関する講演に注目が集まっていたようです。
院長の9月13日のTweetでも関節炎のことに触れられていました。
高齢猫の疾患で多いのが関節炎です。猫は本能的に痛みを隠しますので、よほどのことがない限り足を引きずる等の痛そうな様子は見せません。その代わり爪がとげていない、高いところに上らない、今までと違う所で眠るなど、行動の変化として症状が出ます。飼い主さんが気付きにくい疾患の1つです。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) September 13, 2017
その他、糖尿病や腎臓病、がんなどの病気も増えてきます。人間より寿命が短い動物ですから、病気の進行度も早くなります。気づいたときにはもう遅いということもあるでしょう。
動物の高齢化はますます進むのでしょうか。ワンちゃん、猫ちゃんも家族ですから、病気など心配にもなりますよね。では、どういったことに注意すればよいでしょうか。先日の院長のtweetにはそのヒントが書かれていました。
少しでも長生きをしてもらいたい動物たちですが、長生きの秘訣は予防医学につきると思います。大きくなった癌を摘出する事より普段の生活に、歯磨き、ワクチン等の予防、定期検診をして生活を維持することが長生きの秘訣です。歯磨きは毎日する事で、寿命を平均2年ほど長く出来ると言われています。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) September 18, 2017
そうなんですよね。やはり、予防医学が大事。まずは、身近にできることからでも良いと思います。当院でも歯磨きの重要性は繰り返し、話をしてきています。毎日歯磨きをすることで寿命が2年伸びると言われています。ときには歯石除去や歯周組織のクリーニングなども良いでしょう。
そして、定期検診が大事です。定期検診では、普段気がつかないことでも、わかることが多くあります。
何よりも普段から動物とふれあい、いつもと違うなと感じたら、すぐ動物病院で相談、診断してもらうことが大事です。異変に気づき、早く見つけてあげることが大切だと感じます。
毎日、随分と涼しくなってきました。季節の変わり目、特に注意していきたいですね。