Fujii Times(ブログ)
2017年09月10日
総務スタッフです。先日の肌寒さから一転、昨日(9月9日)は久しぶりに少し暑く感じました。気温を調べてみると最高気温が29℃。昨年の9月初旬は10日間連続で30℃以上でしたから、今年は随分と涼しいのかもしれません。
先日のブログで院長のTweetのことを冒頭に触れましたが、少し寒くなってくると椎間板ヘルニア、膝関節の十字靭帯断裂など筋肉、靭帯、関節の疾患が多くなると書かれていました。
飼主さんが朝寒いなと感じたときは、犬の散歩は家の中でウォーミングアップしてから出かけさせて下さい。寒くなってくると、犬も体がこわばり体を痛める子が増えます。朝起き抜けの散歩は要注意です。椎間板ヘルニア、膝関節の十字靱帯断裂など筋肉、靱帯、関節の疾患が多くなる季節です。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) September 1, 2017
その他の疾患、病気などについても院長のTweetを参考にしながら少しだけ書きたいと思います。
・犬猫の膀胱炎等の泌尿器疾患
急に朝夕が涼しくなると、犬猫は膀胱炎等の泌尿器疾患が増えます。原因は水を飲む量が減る、あまり動かなくなる。体調を崩す事で感染しやすくなる等があげられますが、尿の回数や色は注意をして下さい。犬は散歩中かペットシーツでチェックして、猫は色や量の分かりやすい猫砂を使うことが望ましいです
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) September 1, 2017
「涼しくなると水を飲む量が減る」というのは、確かにそう思います。考えてみると暑いとこまめな水分補給を意識しますが、寒くなるとその意識は低くなりますよね。そして寒くてあまり動かなくなると、排尿を我慢したり、十分ではなかったりすることが考えられます。
膀胱炎が進行すると尿が白濁したりにおいがきつくなったり、慢性化して腎炎や尿路結石など他の疾患へとつながる恐れがあるので、十分な注意が必要だと感じます。
・気温差、寒暖差による風邪や体調不良
9月になり過ごしやすくなりました。犬猫は寒くなると体温を高めようとして代謝が上がるため食欲が増すか、痩せてしまう事になります。夏バテなどで体重が落 ちてしまっている子は、さらに減らないように気をつけましょう。涼しくなっても食欲が戻らない場合は一度診察を受けることをおすすめします。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) September 3, 2017
秋は1日の中での気温差(朝・夜が寒く、昼が暑い)や、日々の寒暖差が大きい季節で、かぜなどで体調を崩すことも多くなります。また夏バテの影響もありますよね。
秋は風邪や呼吸器系の病気が増える季節です。特に免疫力が弱まっている高齢犬は注意が必要かと思います。
・マダニ
犬に付くマダニにかまれたり、触れることで感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が今年、猫でも発生し、更に猫から人への感染の報告もありました。西日本から北上しています。動物がダニ予防をしていると、蔓延することはありません。涼しくはなっていますが、予防はまだ必要です。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) September 6, 2017
夏に活発化するイメージがあるマダニですが、9月も引き続き注意が必要です。昨年2016年は10月まで発症が多かったという報告があります。(ご参考:国立感染症研究所)
先日は、宮城県庁でマダニが媒介する感染症への注意を促す会見で、標本で持ち込まれた生きたマダニが逃げ出すということがありました。その件は、宮城県知事も陳謝していましたが、東北でもそういった注意喚起がされるぐらいです。
院長のTweetにもありますが、動物がダニ予防をしていれば蔓延しませんが、予防はまだまだ必要かと感じます。
・その他 アレルギー性皮膚炎、急性湿疹など
食物性のアレルギーは季節に関係なく発症しますが、秋は花粉やダニの死骸などがアレルゲンとなることがあります。人間と違って、スギ・ヒノキは少なく、ブタクサなどイネ科の植物が原因となることが多いです。
アレルギーの有無は検査ですぐわかりますので、診察時にご相談いただけると良いかと思います。
どちらにしても季節の変わり目、また寒さが厳しい冬に向けて、健康に留意する必要があります。秋の健診もありますので、ご利用ください。