Fujii Times(ブログ)
2018年09月25日
総務スタッフです。
前回、「獣医師の将来。独立開業医をめざす。専門医、勤務医。それぞれの進路」 という内容で書きました。その内容を補足して今回は書きたいと思います。
先日、最近の獣医学生は勤務医志望が多いと話を聞きました。「一昔前は開業医を目指したものだけれど、今はずっと勤務医で良い」と話す学生さんが多いというのです。それも時代の流れかなと、話を聞いた方はおっしゃっていました。
「今の若者はさとり世代だから」。そんな話にもなりました。さとり世代。最近、随分と耳にする言葉です。私は個人的に、「◯◯世代」と人を一括りに表現するのは古めかしいと思っています。ただ、わかりやすさはあるのでしょうか。ここ数年は、さとり世代、ゆとり世代、そんな言葉が各メディアを賑わしています。
さとり世代というのは、その世代の特徴として、言われたことはきちっとやる。勤勉ではあるが、仕事は仕事。自分の時間を大切にしたいと思う。年代でいえば1987年〜1996年生まれの方を指すようです。(〜2004年という人もいます)。
彼らは子供の頃からインターネットやスマホに触れ、SNSも身近です。もちろんバブルのような景気もしらず、触れてきたニュースは前の世代と比べ、明るい話も少なかったかもしれません。そのように一括りにまとめれば、勤務医を続けたいと思うのは納得しやすいとは思います。
しかしながら、どの時代も、一括りにはできず、時代とともに、ライフスタイルも多様化しているのは事実です。開業医として、独立志向が減ったのではなく、多様な考え方、生活が増えてきた結果、勤務医をめざす人も増えたと考えるのが普通だと感じます。
であるならば、動物病院そのものも、その多様な考え方、思考に見合った環境を準備すること。それが求められていると思います。今回、当院の獣医師募集に「私生活を大切にしたい」「土日を休みたい」追加したのもその時代背景に添った、取り組みではないでしょうか。
「(獣医師たるもの)こうあるべきだ」「こうあらねばならない」と考えることは簡単ですが、獣医学生を一人の人として捉えて、彼らにとっての幸せはなにか、どういった将来が良いのか。彼らの思いを叶えていくには、どのようにすれば可能なのか。当院は一緒になって考えたいと思います。