Fujii Times(ブログ)

2019年08月24日

ペットフードからサルモネラ菌

総務スタッフです。昨日(2019年8月23日)「ペットフードからサルモネラ菌(犬14匹死ぬ 汚染原因は不明)とのニュースがありました。該当商品は、2018年4月から4万7千個を販売され、2019年3月に販売を中止したとあります。調査によれば、計68匹の犬と猫に症状が出て14匹の犬が亡くなったようです。
ご参考:https://this.kiji.is/537525403149943905 (共同通信)

調べてみると、ペットフードからのサルモネラ検出は過去にもあります。その範囲は国内だけではなく、米国などもあり、輸入商品などで一部検出されたこともあるようです。
ご参考:
https://petfood.or.jp/government/  (一般社団法人ペットフード協会 官公庁情報)

サルモネラ感染症で病気になった犬と猫は、一般に、血液や粘液を含む下痢を起こします。通常よりも疲れているように見える場合があり、発熱または嘔吐がある場合もあります。猫の中には下痢の症状がないものもありますが、食欲、発熱、唾液分泌が低下します。

このような症状があった場合、かかりつけの動物病院で診断を受けてください。特に、今回のようにリコールされたドッグフードを食べていた場合でこのような症状が出た場合、その旨、獣医師に伝え、すぐに相談・診断することをおすすめします。

普段の注意としては、細菌の繁殖を防ぐためのペット用給餌ボウルの定期的な洗浄、ペットフード取り扱い後の石鹸と温水での徹底的な洗浄が必要です。

また、サルモネラ感染症は人獣共通感染症であり、米国ではドライドッグフードが起因となって人間に感染していることが少数ながらあるようです。特に幼い子どもは少量のサルモネラで病気になる可能性が高く注意が必要とも言われています。
ご参考(英文):
https://abcnews.go.com/Health/Healthday/story?id=6201855&page=1(abcニュース)

サルモネラ菌は経口感染(糞口感染)で感染します。動物の糞便との接触後の給餌後の石鹸と流水の手洗いが必要です。また糞便は密閉したビニール袋などで処理するなど注意が必要です。

こういったニュースが出ると敏感になり、時には心配が大きくなったりしますが、大事なことは飼い主のみなさまが、普段からワンちゃん、猫ちゃんの正常な状態を理解し、ちょっとした変化にも気がつくことです。

何か心配事があれば、獣医師にご相談ください。