Fujii Times(ブログ)
2018年04月15日
総務スタッフです。桜のシーズンも終わりましたね。今年は、あっという間に桜が咲き、散った印象があります。桜は花が咲いている時も良いですが、葉桜も美しく、季節の移り変わりを感じます。
この時期、季節の移り変わりと共に、気温が上がっていきます。今日は横浜も夏日。既に25度を超えてきています。湿度も高いようです。
この時期から気をつけないといけないのは、犬の熱中症です。みなさんご存知のように、犬は皮膚に汗腺がなく体温調整が難しいのです。高温だけでなく、多湿だとさらに体温調整が難しくなります。特に高齢や肥満、心臓病や発作の病歴がある犬は、熱中症にかかる可能性が高く、注意が必要です。
犬は、ハアハアと舌を出すことで、体温を下げようとしますが、その呼吸が荒くなり、大量のヨダレが出てくる症状がはじまると、熱中症が疑われます。そうならないように室内では、エアコンをつけておく、屋外の場合は、日陰にできるだけいるよう、水分補給も大事になります。
特に車での移動は注意が必要です。太陽のもとで車の中での放置などもってのほかです。必ずエアコンで温度・湿度管理をしてください。
熱中症は、腎不全や脳、血液など目に見えない問題を引き起こす可能性もあり、食欲不振なども熱中症が原因となっていることもあります。
散歩の際も、アスファルトが熱く、肉球がやけどを負ったりします。肉球はひとたび怪我をすると、表面部分に血管が非常に少なく、傷を治しにくいものです。
また熱中症だけでなく、日焼けに注意が必要です。当院の大岡看護師が昨年「皮膚について学ぶ」セミナーに参加した際の報告にもありますが、犬も被毛に覆われていますが、日焼けをし、犬猫とも白い子の方が皮膚癌(ひふがん)になりやすいということです。
熱中症だけでなく、陽射しが強くなるこの季節。愛犬・愛猫のために注意が必要な季節です。何か症状が変だと思ったら、すぐに獣医にご相談ください。
追伸:ちょうど藤井院長も昨日、本日のTweetが熱中症についてのコメントでした。
とても良い季節になって来ましたね。動物と外に遊びに行く方も多いと思いますが、車で行かれる際に、サービスエリアなどで休憩しているときに、動物だけを車に残すのはやめてください。わずか30分でも日光の当たるところでは今の時期でも熱中症になって命取りになります。くれぐれもご注意下さい。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) April 13, 2018