骨肉腫

骨肉腫

⽝ グレートピレニーズ 9歳 オス

症状

2日前より、左前肢が痛そうな様子があり、ご来院されました。触診では明らかに触って痛がる様子はありませんでしたが、左前肢は右前肢と比べて筋肉量の低下が認められました。筋肉量が落ちているため、左前肢はあまり使っていないことが考えられました。

検査

レントゲン検査

左前肢の上腕骨の近位が左前肢と比べて透過性の亢進が認められました。

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右前肢(正常の方)

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左前肢(患肢)
右と比較して、上腕骨が黒くうつっています。(透過性の亢進)

左前肢のような骨の映り方は異常所見で、腫瘍が強く疑われたため、精査のために他院で骨生検とCT撮影を行いました。骨生検の結果は骨肉腫という腫瘍でした。

手術(左前肢断脚術)

マージン確保のため、肩甲骨を含めた左前肢の断脚術を行いました。肩甲骨の周囲の筋肉や脂肪組織、血管を切り離していき、左前肢を切除しました。術創がかなり広いため、死腔と呼ばれるスペースができます。術後数日間はこの死腔に滲出液が貯留するため、液体が体外に流れていくようにドレーンを留置しています。

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術後

術後の経過は問題なく、手術から4日目で退院しました。

お問い合わせ先

藤井動物病院(日曜日休診)

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