Fujii Times(ブログ)

2018年06月25日

ペットはますます家族になる。可能性が広がる動物看護師

こんにちは。総務スタッフです。最近、動物看護師希望の学生さんと話をする機会が多く、改めて考えさせられることがあります。

例えば、とある動物看護学科(4年生の大学)の学生さんは3〜4割が動物看護師になりますが、5割以上の学生さんは一般企業に勤めるという話がありました。

もちろん職業の選択は自由ですし、学んでいる過程で自分の向き・不向きも感じる学生さんもいらっしゃるでしょう。ただ、折角、獣医療について知識を高めることができる学科を選んだならば、それを生かして欲しいという思いがあります。

「犬を飼う人が減ってきている。猫は多少増えてきているが、小動物を飼う人は今後、少なくなるのではないか」とか「動物看護師は肉体的にも精神的にも厳しい職業」などと耳にすることがあります。

ペットの数で考えればそういう意見にもなりますが、小動物は高齢化しています。高齢化ということは寿命が伸びたことで、それだけワンちゃんやネコちゃんが家族として寄り添う時間が昔より長くなっているということが言えます。

そう考えていくと、動物の数は増えなくても、獣医療そのものはさらに必要になっていくことでしょう。それは、単に病気や怪我を治すということだけでなく、人間同様、緩和ケア・ホスピスなど苦しみを和らげること、穏やかな生活が求められるでしょう。また、犬種、猫種も昔より多岐に渡ります。求められる医療は多様になるということです。さらには、飼い主さんと一緒にいる時間が長くなるという意味では、飼い主さん(人)と動物の関係性においても精神的なフォローが必要になってくるでしょう。

それらには、今までの知識や経験だけでは成立しない世界であり、獣医療の将来性を感じます。また、動物看護師にとっても新たな道、新たな可能性があると感じられないでしょうか。動物看護師の存在感は今まで以上に高まることと想像しています。とてもやりがいが持てる仕事だと思います。

これは個人的な意見ですが、私はどの職業も厳しさは同じだと思っています。華やかに見える職業も、そう見えれば見えるほど、大変なものです。動物看護師だけが大変ということではありません。どの職業だって大変なのです。さらに言えば、仕事に真剣に向かい合えば合うほど、悩み、辛いものです。

大事なことは、自分が学んできたこと、これから経験していくことで、どれだけ喜んでもらえるか。それが自分のやりがいとなるのかです。ペットは家族。人と動物の関係は、今後、さらに深まることでしょう。人とワンちゃん、猫ちゃんなど、双方に喜んでもらえる仕事というのは、やりがいがあるものです。

ワンちゃん、猫ちゃんが喜ぶ姿。それをみて喜ぶ人の姿。自分が成長することで、それが間近に感じられる動物看護師という職業は、他に負けない素晴らしいものです。ぜひ、一緒にその世界を見ていきたいと思います。