Fujii Times(ブログ)

2018年12月12日

「初心」。藤井動物病院の日に考える

総務スタッフです。12月12日は藤井動物病院の日です。この日がなぜ、藤井動物病院の日なのか。その理由は昨年、このブログにも書かせてもらいました。

当院は、1954年(昭和29年)の開院。来年2019年で65周年を迎えます。65年と言葉にすればひと言ですが、それは、初代院長の藤井勇、そして現院長の藤井康一や当院に関わった獣医師の先生、動物看護師、スタッフの奔走してきた毎日の積み重ねでもあります。

毎年訪れる12月12日。この日ほど「初心」という言葉を意識する日はありません。

「初心忘るべからず」

誰もが耳にしたことがある言葉。改めて国語辞典で調べてみると、このように書かれています。

「世若年のころに学んだことや、その当時の未熟だったこと、また、時期時期での初めての経験を忘れてはいけないという教え、転じて一般に、習い始めたこと頃の、謙虚なはりつめた気持ちを常に失ってはならない。また、最初に思いたった一念を忘れてはいけない」の意。

経験を積んでくると謙虚な心を忘れていることがあります。道徳的な言動を失い、時に横柄な態度になることもあります。また当初いだいた情熱や大志を失い、日常の忙しさに甘えてしまうこともあるでしょう。

そんな時に戻るべき場所は「初心」だと思います。そして自分が未熟な時に情熱をもって指導をしてくれた人。自分のために叱ってくれた人。様々な人が関わってくれたからこそ、今の自分がいることに気がつきます。さらには、何よりも大切なのは、素直な心だと思い出させてくれます。

人としての思考と行動。そしてその基本となる心と態度。初代院長も、現院長も獣医療を道徳の大切さを説いてきています。1984年に発刊された当院の開業30周年記念にも初代院長の人としての厳しさ、魅力が多く記載されています。現院長も常々、道徳が大事なのだと話をしてくれます。

その原点は誰もが持っている「初心」です。何もわからず、不安であったり、未熟さゆえの理想とのギャップに苦しんだり。でも、なんとか誰かの役に立ちたいと思う心、素直な心があったからこそ、諸先輩方が助けてくれたのではないかと感じます。

改めて感謝すると共に、当院を支えてくれている皆様にお礼をお伝えしたいです。いつもありがとうございます。その感謝を旨に「初心」を大事に、これからも日々、過ごしていきたいと思います。