Fujii Times(ブログ)

2017年03月08日

犬猫が1日に飲む水の量。多飲の症状には注意が必要

犬猫が1日に飲む水の量を御存知でしょうか。その日の気温や食事に含まれている水分量などに左右されますが、犬では体重1㎏当たり50~60mlで猫はその半分と言われています。1日の飲水量が1㎏あたり犬で90ml、猫で45mlを超えると、病気の可能性が高いので病院へ行くことをオススメします。

犬の場合、多飲多尿はホルモンの異常で起こることが多いです。例えば糖尿病、副腎皮質機能亢進症そして甲状腺機能低下症が代表的なホルモン異常の疾患です。どれも初期の症状は多飲多尿に加えて、よく食べる、よく寝るなどの症状が出ることから、飼主さんは、老化と間違えてしまうことが多いために発見が遅れてしまいます。気付いた時には進行していることが多いので、気を付けたい病気です。

犬は水を飲むようになったら、食欲はあっても検査して下さい。

猫では、若い頃の病気に下部尿路疾患があるため、飼主さんが排尿があることで安心をしているケースが多いですが、8年を超えた猫では、お水を沢山飲んで尿を沢山するというのは、病気の兆候の可能性があります。特に猫では多飲多尿は慢性腎臓病の特徴的症状です。猫は病気を外部に見せない動物ですので、その他の症状は、病気が末期近くならないと現れません。その他糖尿病も犬同様に多い病気ですが、猫の糖尿病はコントロールが難しく、病態が悪くなり早期に亡くなるケースも多いですので、多飲多尿には、注意が必要です。

猫は生理的に尿を濃縮する能力が高いので、2日に一度排尿をする子もいます。若い頃より排尿回数が増えていたら、食欲元気があっても検査を受けて下さい。

その他多飲多尿は重篤な病気の初期症状であることが多いため、この症状を見逃さないことが、飼主さんにとっては大きな役割だと思います。