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ボディコンディションスコア（BCS）による健康的な体重管理

　当院では、犬や猫の健康管理の一環として、ボディコンディションスコア（BCS）を用いて体重の評価を行っています。BCSは、ペットの体脂肪量を評価するための便利なツールで、1から5のスケールで評価されます。このスコアを用いることで、ペットの理想的な体重管理をサポートします。

BCS 1：痩せすぎ

• 特徴：肋骨、背骨、腰骨が非常にはっきり見え、皮下脂肪がほとんど感じられません。筋肉量が著しく減少しています。
• 視覚的指標：骨格が目立つ。
• 触診の指標：肋骨や腰骨が容易に触れます。

BCS 2：痩せ気味

• 特徴：肋骨が容易に触れるが、わずかに皮下脂肪が感じられます。腰骨や背骨がやや目立ちます。
• 視覚的指標：骨格がやや見えます。
• 触診の指標：肋骨が少しの脂肪を伴って触れます。

BCS 3：理想的

• 特徴：肋骨が触れるが、薄い脂肪層があります。腰部が引き締まっており、腹部も適度に引き締まっています。
• 視覚的指標：肋骨がわずかに見えるか、または見えないが触れます。
• 触診の指標：肋骨が薄い脂肪を伴って容易に触れます。

BCS 4：やや太り気味

• 特徴：肋骨が触れにくく、腰部がやや丸みを帯びています。腹部に少し脂肪が蓄積しています。
• 視覚的指標：肋骨が見えません。
• 触診の指標：肋骨が厚い脂肪層の下に隠れていますが、触れることは可能です。

BCS 5：太りすぎ

• 特徴：肋骨が触れにくいか、全く触れません。腰部が脂肪で覆われており、腹部が大きく膨らんでいます。
• 視覚的指標：肋骨が全く見えません。
• 触診の指標：肋骨が厚い脂肪の層の下に隠れており、触れることが非常に難しいです。

体重管理の重要性

　ペットの適正体重を維持することは、健康寿命を延ばすために非常に重要です。適正体重を保つことで、以下のような健康上のメリットがあります。

• 関節や骨の健康維持：過度な体重は関節や骨に負担をかけ、関節炎やその他の運動器疾患のリスクを高めます。
• 心血管の健康：理想的な体重を維持することで、心臓や血管への負担を軽減し、心血管疾患の予防に役立ちます。
• 糖尿病の予防：肥満は糖尿病のリスクを高める要因となりますが、適正体重を保つことでそのリスクを減らすことができます。
• 肝臓や胆のう疾患の予防：肥満は脂肪肝や胆のう炎等の疾患のリスクを高めます。
• 全体的な生活の質向上：適正体重を維持することで、ペットはより活動的で健康的な生活を送ることができます。

定期的なチェックと相談

　当院では、犬猫の健康状態を定期的にチェックし、BCSを評価しています。ペットの体重や健康状態について気になる点がありましたら、いつでもご相談ください。適切な食事指導や運動プランの提案を行い、ペットの健康管理をサポートいたします。