Fujii Times(ブログ)

2017年03月07日

夜間動物病院ドキュメント「動物たちの命の灯を守れ!」

総務スタッフからのご報告です。

少し時は遡りますが、昨年(2016年7月)に1冊の本が発売されました。
「動物たちの命の灯を守れ!」(細田孝充さん著:緑書房)です。この本は「DVMsどうぶつ医療センター横浜」の設立までの経緯やその後の奮闘ぶりが克明に書かれたドキュメントで、細田さんが3年もの時間をかけ取材し、書き上げたものです。

この本には院長の藤井のことが書かれています。2004年1月開設された「横浜夜間動物病院(現在のDVMsどうぶつ医療センター横浜)」をゼロから立ち上げたのが、藤井でした。2002年12月に横浜市内獣医師有志(8人)により夜間動物病院設立委員会が発足、翌年2003年に夜間動物病院設立に賛同した54人の獣医師と共に「株式会社DVMs(ディブイエムズ)」を設立、初代代表取締役に就任します。

当時、横浜には夜間診療専門病院はありませんでした。夜間に診察をしてもらえない飼い主さんの不安、深夜に診療を行う獣医師の疲労感。自分の利益のためではなく、動物のため、飼い主さんのため、獣医療に関わる全ての人のためにと同志と共につくりあげました。

当時のことを知らない私は、この本を一気に読んで、目頭が熱くなりました。
関わられた獣医師、動物看護師の志の高さが伝わってきました。設立当初の苦労。継続することの難しさと葛藤。それを超える動物や飼い主さんへの思い。
全てに心を打たれました。

飼い主のみなさまにも読んでいただきたい本です。当院の待合室にもありますので、ぜひ手にとってみてください。

また、獣医師、動物看護師をめざす学生のみなさんにも読んでいただきたいです。院長を始めとする動物医療に対する思いが少しでも伝われば嬉しいです。