研修・学会・論文関係

2015年07月16日

研修報告(日本獣医がん学会)7/4 5

2015年7月4日、5日の2日間にわたって、日本獣医がん学会が開催されておりました。

今回のシンポジウムのメインテーマは「口腔内悪性黒色腫」についてでしたが、これに加えて、各種腫瘍疾患症例の症例報告やディスカッションなどが行われました。

私は、日程の都合で7月4日の総合教育講演のみの参加となりましたが、今回も良い経験をさせていただくことができましたので、ご報告いたします。

今回は細胞診断学、画像診断学、化学療法、放射線療法の4つの総合教育講演をうけました。

総合教育講演は、どれも基本的な内容ですが、各分野の専門家による講演ですので、それぞれに新しい発見があったり、改めて気をつけないといけないと認識させられることがあったりと、これらだけでも得るものがあります。

例えば、日々の診療で行う機会の多い検査には、細胞診断があります。細胞診断というのは、身体にしこりを見つけた時に最初に行う検査で、細い針をしこりに刺して細胞成分の検査をします。この時、細胞1つ1つの形態も重要ですが、全体のバランスをみることも非常に重要であるため、ある程度の経験も必要な検査です。炎症細胞と異形性のある細胞が出現した時の注意点などを専門の先生から直接聞くことができたのはとても勉強になりました。

また、放射線治療は特別な設備が必要になるため、普段の診療ではあまり馴染みがないのですが、こういった専門的な話を聞くことができるのも良い刺激になります。

今回の経験もまた、日々の診療に還元していきたいと思います。