Fujii Times(ブログ)

2020年01月25日

(2021年4月採用新卒)獣医師・動物看護師の募集

当院は現在すぐに働くことの出来る勤務獣医師(途中採用)の方と2021年4月採用の新卒の獣医師と新卒動物看護師を募集しています。採用にあたり、藤井院長よりメッセージがあります。内容をご覧いただき、応募いただければと思います。

当院では以下の様な方を大歓迎しています。

・身の回りの環境を清潔で綺麗に保つことができる人
・毎日笑顔で挨拶ができる人
・動物に優しく接することが出来る人
・他人に優しくできる人
・他人に対して感謝の気持ちを表せる人
・他人のために色々なことをして助けてあげることに喜びを感じられる人
・自分の利益にならないことでも、世の中のためになるなら進んでやってみようと思う人
・進んで時間を作り趣味やスポーツに取り組む人
・または上記の様な人間になることを目指している方

私が獣医師になったのは1988年(昭和63年)です。バブルも終わりに近づいた昭和の最後の時期です。e-mailやスマホはもちろん携帯電話も普及していない時代でした。バブル期で飼主さんに金銭的な余裕があったためか、動物を飼われている方が増えていった時代でもありました。(現在、横浜市では動物数は減っていますが、動物病院数は増え続けています。)

当時、既に獣医科大学は6年の教育を受けないと獣医師国家試験が受けられない時代でしたが、多くのことを、米国の獣医学から学び、そしてまねをしていた時代だったのかもしれません。そんな中で卒業後、代診時代は休みもなく、夜中の外来も診察するのが一般的でした。当時は人間がどんどん夜更かしをしている時代であったせいか、24時間化をするファミリーレストランやコンビニエンスストアが増えていった時期でもありました。

夜遅くまで人々が外出していると、家に帰って具合の悪い犬猫がいれば、当然、その時間から病院へ行くので、当院も夜中の時間外の外来も数多く診察していました。多い時には午前0時から朝6時までに20本以上の電話を受けたこともありました。夜は電話と緊急診療をして、昼間働いて、当時は当院は休診日もありませんでしたので、数名の獣医師が交代で働いていたのです。そういった生活は大変ではありましたが、個人的には役に立っている様な気がして満足な毎日でした。(現在は、当院は夜間診療なし。水、日曜日が休診)

数年間そうした状況を過ごした後に、米国の大学病院に研修に行くことになりました。最初は技術を学びに行ったつもりでしたが、実際に、日本と違う大きなことを見つけました。それは一個人の獣医師がしっかりとプロフェッショナルとして働き、その責任をしっかりと担っているということです。

日本の獣医師は卒業したての新卒の獣医師では治療の知識も処置の内容も分かりませんし、診断するまでの考え方もその修行病院によって違います。よく問題指向型診療と口では言っている先生が多いですが実際には論理的思考ができていないのが事実です。

当時、私が通っていたペンシルバニア大学の獣医学校では、私のクラスの卒業時の平均年齢が約30歳でしたから、当時の私とほぼ同年代でした。既に家庭を持っていた方も多く、社会的責任感を感じる方が多かったです。彼らは学生であっても既にプロフェッショナルになるための努力は大変なものでした。

朝は6時から大学に来て、症例の問題点を探して、9時から外来について回り、夕方まで検査などの補助をして、17時過ぎからは担当の動物の問題点の勉強をするために図書館に行き閉館になる深夜24時まで図書館にいる学生がほとんどでした。しかし驚いたのは何よりも楽しそうに勉強をしているのです。

もちろん私もとても楽しく勉強をしていたのですが、彼らは人生に幸せを感じながら仕事をしていたと思います。この時に得たものは幸せに生活するということです。こういう仕事ですから、個人が自由気ままに、自分勝手に生活するというのはとても難しいと思いますが、与えられた職務の中で幸せに生活することは可能だと考え始めました。

その後3年間の研修を終えて帰国後、少しずつ日本流の生活に戻り始めます。働く時間、獣医学に費やしている時間はほぼ変わらないのに、なぜか、他人に優しくなれない、そして毎日イライラした生活になってきている自分がいました。

飼主さんとしっかりとコミュニケーションをして、動物にとって最適な治療を選ぶといった最大限のサポートができずに、ただただ、病気を診断する獣医師になってしまっていたのです。

病院だから病気を診断することがおかしいことではありませんが、それでは動物にも、人間にも優しくなれません。そして同時期に初代の院長である父を亡くし、病院も忙しくどうしようもなく、働くしかありませんでした。既に家族はいましたが、ろくに休みも取れず毎日を過ごしていました。
人間が幸せになるためにはいくつかのことが必要だと言われています。

・ボランティア活動をする。
・ランニングをする。
・感謝の記録を付ける。
・他人に親切な行為をする。
・笑う、笑顔でいる。
・瞑想をする。
・楽しい時間を親しい人や友人たちと過ごす。

自身が幸せを感じることに喜びを抱き、さらには他人が幸せになることに努力ができ、さらに、それが喜びとして受け入れられる人になることを目指してもらいたいと思います。

こう書いている私自身もまだまだ修行中ですが、こういった人間を目指すには最初に述べた人間にならないと幸せにはならないと思っています。これらのことを叶えるために、病院自体も日曜日を休診にし、なるべく多くの人とつながりを持てる機会を作ってもらおうと思っています。

私は、職場自体は大きな生命体の様な物で大きくなり続けるだけな組織では無く、人数の少ない時はその人数での最大で最適な動きをして人が増えればそれに伴い、新たな形の生命体(新たな病院)になってゆく。いうなれば新入社員はiPS細胞の様な幹細胞のようなもので将来的に何にでもなれる、そして自分次第でどんな能力も発揮でき、生命体(病院)をより良い方向に動かすことができる存在なのです。

逆に、自分本位のものの考えをしたり、自由な行動をとることは、それまでの生命体を傷つけることにもなってしまいます。いわゆる癌細胞の様なものにもなってしまいますので、是非当院に見学にいたしていただき、生命体をご覧になってください。

例えば、当院に実習に来る学生に、「将来は何になりたいですか?」と聞くと「専門医になりたい」と話す方が増えてきました。いくら知識を蓄えて専門医になっても、自分勝手で、人間性がしっかりとしていない状態では活躍できる獣医師になることはありません。

それどころか一般の診療医よりも飼主さんとの接触をせずに専門医をやっても信頼関係は結べませんので、どんな場所でも活躍することはないでしょう。

こういったことを踏まえたうえで、当院に就職をご希望される方は是非ご応募ください。どうぞよろしくお願いいたします。

求人情報はこちら
https://fujii-vet.com/recruit/

※外科好きの中途採用も同時募集しています。