Fujii Times(ブログ)

2019年03月19日

獣医師・動物看護師にとって大切なこと

総務スタッフです。3月17日(日)に開催された「DVMs合同就職説明会2019」。当院のブースにも多くの学生さんが来てくれました。ありがとうございました。

短い時間なので十分な話はできなかったと感じますが、少しでも興味・関心をもった獣医師・動物看護師をめざす学生さんは、病院見学など申し込んでいただければと思います。

当日は藤井院長も同席し、学生さんに話をしてくれました。獣医師としてまた一人の人として様々な経験をし、自ら行動をし続けてきている院長の話は、学び多き内容だったのではないでしょうか。

多くの自分のためになる話がありましたが、獣医師・動物看護師にとって大切なことを下記にまとめてみました。

◎幹を太くする
1人の人間として道徳心を身に着ける。挨拶をする。親身になる。素直になるなど、心身ともに鍛錬し、良くしていくこと=人生の幹を太くするということ。
幹が太くなければ、その先についた枝葉(考え方や技術)は折れやすい。幹が太ければ、その先の枝葉もしっかりとして人生を楽しく、豊かにしてくれる。
獣医師になるセミナー、動物看護師のセミナーなどはどこでもあるが、当院ではその幹となる部分に力を入れた研修・教育制度にも力を注いでいる

◎目標をもつ。自分が40歳、50歳になったときを想像する
情報が多い時代。その情報に惑わされている間に年月が過ぎる。自分が2-3年後、5年後、10年後、どういう自分になっていたいのか。若い間は、想像しにくいかもしれないが、40歳、50歳となったとき、どのようになっていたいのか。いま、目標が仮に見つかっていなくても、そのきっかけを当院で見つけてくれてもいい。見つかった後、どのような進路を歩めばいいのか。的確にアドバイスする。みなさんが笑って、幸せになれるよう指導、応援する。

◎論理的思考を身に着ける
これは繰り返し伝えていること。特に獣医師にとっては必要不可欠なもの。思考は技術。一度、憶えてOKというもの(知識)ではない。論理的思考は、毎日の臨床の中で繰り返し思考・実践し、継続する必要がある。単なる知識は、AIにとって変わられる。AI時代ではなお一層、論理的思考が必要となる。

◎正しい状態を知る
(学生さんから獣医師になるために今から何を実践していけば良いのか?の質問に対して)

普段から、犬、猫に触ることが大切。その理由は、犬・猫の健康な正しい状態を知らなければ、異常な状態がわからないからだ。当院でも触診は重要視している。若い頃、ペンシルバニア大学へ3年間留学した際、Dr.Littman(40代女性)が、触診で後腹膜腔という特殊な触りにくい場所にあるしこりを発見した。後に米国内科学会長になったDR.Washabawが同大学で教鞭をとっていてその際に「問診、触診、聴診で診断の70%以上が決まる」と説いていた。その点からも、犬・猫に触って、正常な状態を知っておくことが大事。

まだまだ、多くの良い話がありましたが、この続きは、見学や実習研修で学んでいただければと思います。

※応募は採用ページから受け付けています。