藤井動物病院

藤井動物病院 公式ブログ

ペットフードからサルモネラ菌

総務スタッフです。昨日(2019年8月23日)「ペットフードからサルモネラ菌(犬14匹死ぬ 汚染原因は不明)とのニュースがありました。該当商品は、2018年4月から4万7千個を販売され、2019年3月に販売を中止したとあります。調査によれば、計68匹の犬と猫に症状が出て14匹の犬が亡くなったようです。
ご参考:https://this.kiji.is/537525403149943905 (共同通信)

調べてみると、ペットフードからのサルモネラ検出は過去にもあります。その範囲は国内だけではなく、米国などもあり、輸入商品などで一部検出されたこともあるようです。
ご参考:
https://petfood.or.jp/government/  (一般社団法人ペットフード協会 官公庁情報)

サルモネラ感染症で病気になった犬と猫は、一般に、血液や粘液を含む下痢を起こします。通常よりも疲れているように見える場合があり、発熱または嘔吐がある場合もあります。猫の中には下痢の症状がないものもありますが、食欲、発熱、唾液分泌が低下します。

このような症状があった場合、かかりつけの動物病院で診断を受けてください。特に、今回のようにリコールされたドッグフードを食べていた場合でこのような症状が出た場合、その旨、獣医師に伝え、すぐに相談・診断することをおすすめします。

普段の注意としては、細菌の繁殖を防ぐためのペット用給餌ボウルの定期的な洗浄、ペットフード取り扱い後の石鹸と温水での徹底的な洗浄が必要です。

また、サルモネラ感染症は人獣共通感染症であり、米国ではドライドッグフードが起因となって人間に感染していることが少数ながらあるようです。特に幼い子どもは少量のサルモネラで病気になる可能性が高く注意が必要とも言われています。
ご参考(英文):
https://abcnews.go.com/Health/Healthday/story?id=6201855&page=1(abcニュース)

サルモネラ菌は経口感染(糞口感染)で感染します。動物の糞便との接触後の給餌後の石鹸と流水の手洗いが必要です。また糞便は密閉したビニール袋などで処理するなど注意が必要です。

こういったニュースが出ると敏感になり、時には心配が大きくなったりしますが、大事なことは飼い主のみなさまが、普段からワンちゃん、猫ちゃんの正常な状態を理解し、ちょっとした変化にも気がつくことです。

何か心配事があれば、獣医師にご相談ください。

開院65年目を前にして

総務スタッフです。みなさんもご存知のとおり、1945年(昭和20年)8月15日は、太平洋戦争が終わった日です。この年は先代の院長、藤井勇(現院長の父)が高校に入学した年であり、当院の30年誌には、「私の生いたち」という題目で戦争についての記載があります。

(昭和20年は)「戦いに勝つ為に国民総力をあげた年であり、当然若い力はかり出されて、農耕作業、暗渠(あんきょ)排水講じの労働の毎日が学生生活の全てでした」

「入学初めての夏休み、昭和20年8月15日終戦の報が天皇陛下かの肉声でラジオから流れました。突如、全く目標を失って、国民の誰もが敗戦国の未来を予測することの出来よう筈もなく、不安とあせりでウロウロするというのが実際でした」

先代の院長の言葉から、突如、訪れた戦後について、不安と困惑な気持ちがわかります。
ただ、少しずつ気持ちを前に向けることが出来ていたようで、

(その不安な気持ちを)「陸上競技にぶつけ、記録に挑み、当時としては短距離の記録保持者」だったとも書かれています。

不安と希望が交錯するなか、少しずつ平和な日常が戻ってくる、そんな光景が浮かび上がってきます。

その後、先代の院長は、進路決定を迎えた際、「小学4年の頃、5−6頭の愛犬が次々に病にたおれた悲しい思い出」がよみがえってきて、獣医師をめざすのですが、その頃は戦後の混乱期。混沌たる社会での学費と生活費を生み出すのが大変だったようです。

教育制度もまだまだ整ってない中、大変、苦労したようですが、日本で初の獣医師国家試験に受験、合格。その後、さらに新制大学4年次に編入、卒業しています。

それらの過程を経て、藤井動物病院は終戦9年後、1954年(昭和29年)の9月に藤井勇が開院しました。

数えれば、本年で65年目を迎えます。

開院の頃とは、全く違う環境ではありますし、現在の院長を中心として獣医師、動物看護師、スタッフがさらに発展させている当院ですが、流れるDNAは確実に受け継がれています。過去に敬意を表しながらも、明日に向けて、身を引き締めて精進して参りたいと思います。

(研修報告)平野秀典さんを迎えて

平野秀典さん
総務スタッフです。7月24日に実施されたFVMC動物病院グループ社員研修会、午後からは、感動プロデューサー®平野秀典さんを迎えて「感動創造でビジネスは劇的に変化する」というテーマで90分、お話をいただきました。

講演はマイクを使わない形式で、演劇で鍛えた生声で思いが直に伝わってきました。途中BGMを流しての朗読など、今までには受けたことのないライブ(LIVE)を見ているような講演でした。

講演冒頭で平野さんより「動物病院はエンターテイメント業界に通じるものがある」とお話いただき、驚きました。恐らく誰もそんなことを考えたことはなかったと思います。その後、話を聞くにつれ、ある視点で捉えれば、理解することができました。

それは、「焦点(フォーカス)や視点を変える、整えることで自分の仕事や表現力が上がる」という話につながっていきます。いかにして相手に伝わるか、いかにお客様とドラマを創っていくのか。そう考えたならば、わたしたちも動物医療を通じて、飼い主様、動物にハッピエンドを届けるエンタティナーと言えるかもしれません。

お客様への考え方としては、「満足と感動の違い」「不満や怒りやクレーム」のメカニズムを私たちにもわかりやすいように、ボードを使って表現してくれました。

また普段から「人が喜んでいるときに良かったね」と言ったり、「人に言われる前に自ら行動することの大切さ」を教わりました。これらは今からすぐにできることです。最初は意識しないと出来ないかもしれませんが、自然と出来るよう習慣にしたいと思いました。

平野秀典さん講演写真
伝え方としては一人称、二人称、三人称を意識することで伝わり方も全く違うことを学びました。これも今まで全く意識したことのない話でした。

その他にも「人生はドラマ。人はみな共演者」「ドラマを生み出すのは説得力ではなく表現力」など刺激的な話をいただきました。

いただいた話をもとに、私たち動物病院でもできることを整理して、お客様に感動してもらえる医療をめざしていきたいと思います。ご講演ありがとうございました。
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第2回FVMC動物病院グループ社員研修会(午前の部)

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総務スタッフです。先日7月24日(水)に第2回のFVMC(藤井動物病院)グループ社員研修会を行いました。今回は、午前と午後に別々の講師をお招きし、実施しました。

午前の部は、株式会社J-Laboの高梨陽子先生を迎え、「他者との関わり方の傾向を知る」という題目で、1時間30分の研修をしていただきました。

研修は、単に話を聞く講義形式ではなく、みんなが参加できる実習形式でした。みんなと語り合い、交流できる研修で、各スタッフとも大変楽しく笑顔の絶えない内容でした。

研修からの気づきは多く、その内容はまた別の日にまとめますが、まずはこの笑顔をご覧いただきたいと思いブログを書きました。ぜひ、他の写真もご覧ください。

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FVMC(藤井動物病院)グループ社員研修会

高湿度。犬の外耳炎に気をつける

総務スタッフです。ここ数日、湿度が高く、蒸し暑くなってきました。高温、高湿度の時、気をつけるべきことは多くありますが、特に湿度が高いとき、(犬の)外耳炎に注意が必要です。
本日の藤井院長のTweetも外耳炎に関した内容でした。

みなさんご存知かと思いますが、犬の耳は人間の耳と違い、まっすぐではありません。犬の耳は複雑で、奥の鼓膜まで見えにくい状況です。
犬の耳の構造

もともと、犬に最も多い耳の病気は外耳炎です。犬の外耳炎は慢性化することが多く、内科治療だけでは完治しないケースもあり、当院では外科手術を施すことが多くあります。そうならないように普段から耳に対して気にかけ、耳の洗浄液で定期的な洗浄も必要です。綿棒でのケアはお勧めできません。かえって耳の炎症を強くしてしまうこともあるので注意が必要です。

院長と話をしていると「とにかく健康な状態を知っておくこと」が大事だと言います。普段の健康状態の耳の匂いやしぐさなど、健康な状態を知っておくことで変化、異常がわかります。

院長のTweetにもあるように外耳炎は、ほぼ間違いなく痛みを感じているのですから、そういったしぐさが感じられたら、少し注意するだけで異常を感知できるのではないでしょうか。また、初期症状でも、普段と違う匂いがすると言います。首のあたりを掻く、頭をいつもより振るなどの行為からも、いつもと違う状況が推測できると思います。

いつもとは違う。そう感じたならば、獣医師に相談ください。高温、高湿度、また移動が多くなる夏のシーズン。愛するワンちゃん、猫ちゃんの健康にご注意ください。もちろん飼い主のみなさんもご自愛ください。

(7月24日開催)FVMC動物病院社員研修会

総務スタッフです。FVMC(藤井動物病院グループ)では2ヶ月に1回、グループ社員が集まって社員研修を行っています。本研修の目的は、獣医療に対しての思考・技術の向上のみならず、道徳や倫理など、人として生きていく上で大切なことを学んでいきます。

前回は午前中に藤井院長からの講義、午後には小説「あん」の原作者である、ドリアン助川さんの講義を受けました。

FVMC動物病院グループ社員研修会レポート1
ドリアン助川さん講演「わたしたちはなぜ生まれてきたのか」

今回の研修、午前中は「他者との関わり方の傾向を知る」という題目で高梨陽子先生(株式会社J-Labo)に講義していただきます。エゴグラム診断により「自分の中に潜む3つの顔」を把握し、それらがコミュニケーションにどのように影響しているのかを考え、自己の傾向を知り「聞き方」「話し方」を実践します。

午後は日本で平野秀典(ひらのひでのり)さんを迎えて「感動創造でビジネスは劇的に変化する」というテーマでお話をいただきます。

平野秀典さん

(写真)平野秀典さん

平野秀典さんは、一部上場企業のビジネスマンの傍ら「演劇」の舞台俳優として、10年間活動、その経験からビジネスと表現力の関連性に気づき、独自の感動創造手法を開発。

独立後は、唯一の感動プロデューサー®として、規模や業種を超えた様々な企業・団体へ講演・指導を行い、感動設計の実践法を伝えていらっしゃいます。

今回の研修も楽しみです。実施後にまたレポートします。

92歳 獣医の引退後

総務スタッフです。仕事柄、海外の情報を見ているのですが、先日、話題になっている動画と記事を見つけました。

参照:https://www.aol.com/article/finance/2019/05/15/this-92-year-old-retired-veterinarian-has-been-making-wheelchairs-for-paralyzed-animals-for-over-60-years/23726945/ (英文)

タイトルは、

This 92-year-old retired veterinarian has been making “wheelchairs” for paralyzed animals for over 60 years

です。

92歳の引退した獣医師が麻痺がある動物のために「車椅子」をつくっている話です。

Dr.Lincoln Parkesは現在92歳。Parkes博士は、60年間、カスタムメイドの動物用車椅子をつくってきました。

1960年代初頭に身体に障がいをもつ動物が歩けるように車椅子を発明し、数々の特許を取得。K-9Cartを設立し、獣医師としての長年のキャリアを活かし、当初は獣医師の傍らサイドビジネスとして開発を進めてきました。

1991年に獣医師を引退した後、今でも1日に8〜10時間、動物用の車椅子開発に情熱を注いでいるようです。

別のネット記事を参考にすると、Dr.Lincoln Parkesは第二次世界大戦に従軍した後、整形外科と脳神経外科を専門とし、1950年代から60年代、ペンシルバニア大学で約96,000匹の動物を診断してきました。

その頃、犬をはじめ、脊椎の問題を抱え歩行困難な動物は、通常、安楽死させられており、その状況を打破するために始めたのが動物用の車椅子です。最初は、子供用の貨車や馬車の車輪など、参考になるものを集め、動物用の車椅子のあるべき姿を探りました。

当時は、動物用車椅子は彼の開発したものだけで、大成功をおさめます。老後を考えても十分なくらいの資金を稼いだようですが、それでも彼はデザインすることを今も続けています。

もちろん、競合が現れたり、途中トラブルがあったり、ビジネスとしての難しさも経験しています。それでも、車椅子の軽量化、バランスの調整、調整を飼い主が簡単にできることなどを追い求め、今もその仕事を続けているのです。

I’m not going to give up. I have to keep going.
あきらめるな。立ち止まるな。

獣医のキャリアの積み方としてというより、1人の人間の生き方として学ぶ所が多いと感じたので、まとめてみました。獣医師、動物看護師それぞれが今日だけのことだけでなく、一歩先の明日を描く上でも大事なことのように感じました。

ドリアン助川さん講演「わたしたちはなぜ生まれてきたのか」

ドリアン助川さん講演

ドリアン助川さん講演


午後からは、「あん」の著書や映画(河瀬直美監督 主演 樹木希林 さん)でも有名な作家のドリアン助川さんを迎えて「わたしたちはなぜ生まれてきたのか」というテーマで90分間のご講演をいただきました。

「命ってなに?」「人生、生きている意味は?」「意味があるとすれば、それは何?」。

ドリアン助川さんは、20代後半より放送作家として活躍。30代でパンクロックバンドを結成、同時期に中高生向け相談番組のラジオパーソナリティを務めていた頃、その公開録音の場で、いじめなど悩んでいる彼らに、先のような問いかけをしました。

その際の答えは全員が(ほぼ即答で)

「私たちは、社会の役に立つために生まれてきた」
「社会の役に立たないのであれば、生きている意味がない」

と、いったものでした。

その答えに、ドリアン助川さんは、違和感を覚えます。その背景に、ハンセン病患者のみなさんの存在がありました。1996年4月に「らい予防法」がようやく廃止されましたが、病気が治っているのに、療養所から出てくることができない、社会に出てくることができない皆さんに対してこの考え方はあまりにも一方的で暴力的だと感じたのです。

FVMC(藤井動物病院グループ)研修風景

FVMC(藤井動物病院グループ)研修風景


その後、ドリアン助川さんは、パンクロックバンドを解散、ラジオのパーソナリティも辞め、ニューヨークに滞在。帰国(2002年)後は、小説の執筆や音楽活動も続けていましたが、ハンセン病のことだけは書けないでいました。そんな状況がしばらく続いたようですが、2009年に大きな転機を迎えます。

とあるNPO法人に呼ばれ、唄を披露。その際、偶然にも多磨全生園で暮らした元ハンセン病患者さんと出会うことができたのです。ハンセン病のことを知ったまま、ずっと書くことができなかったドリアン助川さん。この出会いを機にハンセン病への想いが一気に強まります。

そして、施設に足を運んだこと。元ハンセン病患者のみなさんと触れ合ったこと。さらには、直接、話を聞くことができたことが大きなきっかけとなり、2013年の著書「あん」、2015年の映画化へとつながっていきます。

ただ、出版化されるまでの道のりも決して平たんではなかった。3年間で11回の変更を重ね、12回目でようやくOKになるも、突然、出版できなくなるという困難もあったようです。それでも、出版にこぎつけ、その後、河瀬直美監督や樹木希林さんとの感動的な出会いがあり、日仏独合作での映画化。その想いは世界の多くの人を巻き込み、強く伝播していきます。

カンヌ国際映画祭では元ハンセン病患者のご夫妻も同席。一緒にレッドカーペットを歩く夢も叶えます。上映後、拍手が鳴り止まず、初日に異例ともいえる40カ国以上での上映がその場で決まるほどの評価だったようです。

ドリアン助川さんの話はその後も続きます。ハンセン病への偏見、差別の凄まじさ、出会った患者さんの人生、生き方、そしてフランスでお子さんを若くして亡くしたお母さんのことなど、どれも深く、考えさせられることばかりでした。

そして最後に著書「あん」の最後、主人公である徳江さんの手紙をドリアン助川さんが読み上げてくれました。

ドリアン助川さん講演

手紙の詳細は、著書で確かめていただきたいですが、最も心に残ったのはこの一説です。

「私たちはこの世を観るために、聞くために、生まれてきた。この世はただそれだけを望んでいた。だとすれば、教師になれずとも、勤め人になれずとも、この世に生まれてきた意味はある。

その言葉を聞いて、なんて深い言葉だろうと感じました。徳江さんが言うように、この世に生まれてこなければ、目の前の美しい月も、木々のざわめきも感じることはできない=何も存在し得ないということであり、その存在があるのは、自分たちに生があるからなのです。

そう考えたならば、小さくして心臓病で亡くなった赤ちゃんも、10代で亡くなってしまったお子さんも、元ハンセン病患者のみなさんも、生まれてきた、生きてきた意味を見出すことができます。

同時に

「私たちは、社会の役に立つために生まれてきた」
「社会の役に立たないのであれば、生きている意味がない」

それがあまりにも一方的な見方だと考えることができます。

そして、生を受けこの世を認識したときに(この世が)生まれ、亡くなるときにこの世がなくなる。つまり本当のビックバンとはみんなが生まれた時だというドリアン助川さんの話を聞いたとき、正に生命の根源を感じ取ることができました。

ドリアン助川さん講演

「単独で存在し得るものはない。すべては関係性のなかにある。分断と虚無。」

自分のことだけを考えては、「自分探し」という迷路にはまり込んでしまいます。自分だけを見続けていると苦しく、何も見えてこない。自分のことだけを考えるのではなく、他者との関係性を大事に生きる。その大切さを説いてくれました。

ドリアン助川さんの話を聞いて、私自身、力みが抜け、生きる喜びを素直に感じとることができました。生きることそれ自体に意味がある。そう思うことができて良かったです。そして、様々な方々との様々な関係性、つながりがあったからこそ、この講演を聞くことができたのだと感謝の気持ちが持てました。

ドリアン助川さん、貴重な話を本当にありがとうございました。

ドリアン助川さんとFVMC(藤井動物病院グループ)スタッフ

ドリアン助川さんとFVMC(藤井動物病院グループ)スタッフ

FVMC動物病院グループ社員研修会レポート1

藤井動物病院 藤井院長総務スタッフです。先週、当病院グループが集まって、社員研修会を開催しました。集まったのは、藤井動物病院、葉山動物病院アシュア動物病院駅前通り動物病院の4病院です。各病院の院長をはじめ、獣医師、動物看護師、スタッフが集まっての研修会でした。

葉山動物病院 葉山院長(写真上)葉山動物病院 葉山院長

アシュア動物病院 山下院長(写真上)アシュア動物病院 山下院長

駅前通り動物病院 上野院長(写真上)駅前通り動物病院 上野院長

本研修会の目的は、獣医療の思考・技術の向上のみならず、道徳や倫理など、人として生きていく上で大切なことを学んでいくことです。

獣医療については、日頃の臨床を含め、学会や研修で経験を積み重ねていますが、「人としてどう生きるか」「何が幸せにつながるのか」というテーマは、なかなか日常では考える時間はありません。

そのため、本研修は、特に人間としての幸せを、道徳や倫理を通じて根本的に考えることに重きを置いています。加えてグループ病院のスタッフ同士の交流を活性化し、個々の気持ちも充実した会にしたいという思いがああります。

今回は、午前に藤井院長より当研修会の目的と今後の展望、加えて「未来のために自分を変えよう」をテーマに、午後は、著書「あん」でも有名なドリアン助川さんをゲストに迎え、「わたしたちはなぜ生まれてきたのか?」という題目で話をしていただきました。

研修風景

藤井院長の主な話を箇条書きすると

・幸福を維持するためには、変化し続けることが大事
・そのために自分が変わる方法を学ぶ必要がある
・自分が変わる方法は様々だが、すぐに可能なことは「時間配分を変える」こと
・時間配分の変え方は
A「重要で緊急」
B「重要だけど緊急ではない」
C「緊急だが重要ではない」
D「緊急でも重要でもない」に分類することから始まる
・人間はA「重要で緊急なこと」は回避できる。
そのためには、B「重要だけど緊急でないこと」を習慣化させる
・成果を上げるのは才能ではなく習慣(ドラッカー)
・知識を技術に変えるのも習慣化できるかどうかが鍵を握る
・習慣化とは「意識をしないでも出来る」まで、やり続けること
・習慣化のためには明確な目標が必要
・例えば1年先、10年先の目標を立て、日々の生活にその目標を落とし込んでいく
・まずは小さな目標から始める
(例:いきなり5Km走るは無理。毎日、運動靴を履いて外出する。それを21日間続ける)
・習慣化することで複利にできる(アインシュタイン:実力は複利で増える)
・継続は力なり

と具体的に話がありました。

研修内容

さらに、幸せを考えていく上で

・自分の考え方を変えれば9割は自然に幸福度を感じられる
・人間の根本である喜怒哀楽を当然あることだと受け入れる
・人間だから怒りや悲しい出来事もある→受け入れる
・小さなことは考えない
・ストレスと向き合う(何が自分のストレスになっているか考える)
・量より質を良くする
・家族や友人との時間を大切にする
・ストレスを回復する時間をもつ
・特に運動をするのは良い(脳の循環が変わる)
・そして寝る前に5つの感謝をする。(愚痴を言わない、悪意をもたない)
・ニコニコ笑顔
・犬と遊ぶことも幸福度の上昇につながる

など、具体的な事例と共に、話がありました。

私は普段、院長と、このような話をする機会が多い方ですが、今回の研修で深く理解することができました。特に「習慣化」の大切さを理解できましたし、さらに具体的な方法を知ることができたことで実践につなげることができると思いました。

また、幸せの満足度を高めることは、日常の生活にあると感じます。集中できる、夢中になれる、笑顔になれる。それは環境とは関係なく、自分、自らができることです。自分がそうなれば、重力ではないですが、そういった人々が引き寄せられてくるのではないでしょうか。

そんなことを考えた午前中の研修でした。午後からのドリアン助川さんの講演については、また後日まとめたいと思います。

Amzon売れ筋ランキング1位(畜産・獣医学ランキング)

総務スタッフです。院長の藤井康一が総監修した「1年目を生き抜く動物病院サバイバルノート」がAmazon売れ筋ランキング1位となっています。(2019年5月12日現在)。

Amazonベストセラー
Amazonベストセラー1位
予約が多く、発売当初、売り切れでした。(現在は販売中)。獣医師、動物看護師を目指す学生のみなさんや1年目の先生方や動物看護師のみなさんにも手にとっていただけているようです。

内容は、1.身体検査・触診・聴診 2.保定 3.採血 4留置 5血液塗抹の作り方・みかた 6.注射法・薬用量計算 7カテーテル 8包帯法 9.神経学的検査 10.関節穿刺 11.骨髄穿刺 12.消化管内視鏡 です。

全ページが獣医師の北見まき先生の手書きのイラスト、手書きの文字で、非常にわかりやすく、見やすい内容で、新人、獣医師、動物看護師向けの本になっています。

私も個人的に購入しました。話に聞いてたとおり、イラストが愛らしく、手書きのあたたかさが伝わってきます。ただ愛らしいだけではなく、大事なことが、端的に理解できるよう、ストーリー建てられています。

本
冒頭に藤井院長の「監修にあたり」には、下記のように書かれています。以下一部抜粋します。

『現在の若手の獣医さん、そして動物看護師さんはとても沢山の知識を持って卒業しています。しかしながら知識を技術に変えないと臨床の場では役に立ちません。さらにはAIの時代になれば知識自体は役に立たなくなるかもしれません。そのような時代が来る前に、この本を手にした獣医さんや動物看護師さん方の知識を技術に変えることが少しでも早くできるようになることを期待して監修しました』

まさに、知識を技術に変える。論理的思考を身につける。このことは常日頃、院長が繰り返し伝えていることです。その話にもつながる思いが綴られていました。
また、当初、依頼があった時、書けるかどうか悩んだと書いてあります。そこで想い出したのは院長の父でもある初代院長 藤井勇さんのことだったようです。

私は獣医師、動物看護師のみなさんとは立場が違う、総務スタッフですが、院長の思いから、改めて「伝承の大切さ」「教育とは何か」「育成とは何か」と考えさせられました。

個人的にも、獣医師、動物看護師をめざす学生のみなさん、新人のみなさんに見てもらいたい本です。この本を参考にして、知識を技術に変えていきましょう。

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