Fujii Times(ブログ)
2018年02月26日
総務スタッフです。2月22日は222(にゃんにゃんにゃん0で猫の日でした。この日は今から30年ほど前の1987年、猫の日実行委員会と一般社団法人ペットフード協会と協力して決められた日でのようです。
スマホ写真・動画投稿・共有アプリのInstagramで、「#猫の日」を検索してみると、20万件近くの投稿があります(2018年2月25日現在)。その投稿は、飼っている猫ちゃんや、イラスト、自分や友だちの顔を猫のように加工した写真など様々でその盛り上がりを感じます。
Instagramで他の検索してみても「#ねこ」は約1489万件、「#猫」は1960万件も写真投稿されていて、「#いぬ」(230万件)、「#犬」の1000万件と比較しても、その人気ぶりがわかります。確かに猫ちゃんは可愛く写真も撮影しやすいので、写真投稿が多いのかもしれませんね。見ているだけで、心が和みます。
平成29年(2017年)全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会調べ)によれば、20〜70代全国の犬の飼育頭数は892万頭、猫の飼育頭数は約950万頭で、飼育実態調査で初めて猫の数が犬の数を上回ったことが話題になりました。2016年比較で見ても猫は20万頭増えている計算になります。(逆に犬は40万頭減)
主飼育場所で見た場合は猫が「室内のみ」が約75%で、前年度と比較しても約5ポイントも増えています。
猫は昨年と比較しても「室内のみ」で飼育される方が増え、犬は「散歩・外出時以外は室内」が増えています。また、今後の飼育意向(飼いたいと思うかどうか)も、どの年代も増えています。猫人気は今後強くさらに強くなるのでしょうか。
ただ1年以内に動物病院へ行った回数は、犬の4.1回に対し、猫は2.3回です。このことについて藤井院長は下記のようにTweetしていました。
猫の数は犬とほぼ同じですが約半数程度しか動物病院に行った事が無いようです。これは猫に病気が少ないのではなく、猫の習性で痛みや、病気を隠すため飼主が気付かないのです。常日頃、体重測定、よだれの匂いと量、毛艶、尿量、爪の研ぎ具合、行動範囲などのチェックが必要です。異常があればご相談を
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) February 9, 2018
猫は習性で痛みや病気を隠すのですね。では、どういったことに注意すればいいのでしょうか。こちらもTweetに書かれていました。
猫は犬に比べて痛みを外に見せませんが、怒りっぽくなったり、しゃがんだ姿勢で耳を後ろに引いて目を細めているのは痛みのある時です。その他にも高い所に上らない、トイレで問題が起こる、グルーミングしない、または触るのを嫌がる、食欲が減る、触ると怒りっぽくなるなども痛みの症状の一つです。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) February 18, 2018
猫のストレスは気が付きにくいことがあります。普段と違うところで排尿をすると言うのは良く起こりますが、慢性的な不安は毛づくろいに現れる事があります、いつもと違う場所を毛づくろいしたり同じところばかり毛づくろいして毛がなくなってしまう事があります。薄毛を見つけたら、注意して下さい。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) February 25, 2018
普段の猫の行動から病気を察知できることは多くありますね。そして、高齢の猫に対しては、腎不全や腎臓機能の低下が心配されます。
高齢の猫の多くは、徐々に腎臓機能が低下してきます。腎機能低下に伴い、高血圧になると、網膜の血管が切れて失明することがあります。定期検診で腎機能を測定して、腎機能低下が始まったら、定期的に血圧の測定をしておくことをお勧めします。早めの対処が生活の質を向上させます。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) February 19, 2018
猫は年齢とともに腎不全のリスクが高くなり、通常の血液検査での腎数値の上昇は腎臓の3/4以上が悪化してからです。排尿をしていることが健康ということではありません。腎不全の猫は尿量が多くなることが多いです。尿の比重、タンパク質の量や血液検査のSDMAを測定する事が早期発見につながります。
— 藤井動物病院FVMC(WBC動物病院グループ) (@FujiiACC) January 28, 2018
猫は腎臓機能が低下してくると、尿量が多くなることが考えられますので、その際に尿の比重、タンパク質の量や血液検査のSDMAを測定することが早期発見につながると書かれています。
愛猫のためにも普段の様子を観察し、少しでも変だと感じたならば、早めの診察、検査をおすすめいたします。