Fujii Times(ブログ)

2018年04月22日

(犬の熱中症)意外に多い室内での発症

総務スタッフです。先週、犬・猫の熱中症について、このブログでも書きましたが、今日は関東が今年初めての真夏日となった所もあり、ここ横浜でも13:47に、最高気温27.6℃を観測しました。明日からは少し気温も落ち着くようですが、くれぐれも熱中症に気をつけていただきたいです。

熱中症というと、屋外で起こることが想像できますが、様々なアンケートやデータを見ても、室内での発症が多いようです。それも、ペットだけの留守中ではなく、家族が家に在宅しているときにも多く発生しています。

その理由として、主に考えられるのは、飼い主さんと動物の適温の違いによる室温管理の難しさが指摘されています。仮に人にとって涼しくて快適であっても、例えばリビングのように日当たりが良い所では、冷房がかかっていても熱中症になるケースもあります。

犬の適温は、長毛の場合は15度〜21度。短毛の場合は20度〜25度が適温だと言われています。ただ熱中症の場合、長短だけではなく、その種類によってさらに気をつけないといけません。

犬の場合、犬種がプードルやマルチーズ、パピヨン、ヨークシャテリアのような上毛のみの「シングルコート」と、柴犬、秋田犬、スピッツ、ポメラニアンのような下毛と上毛をもつ「ダブルコート」に分かれます。

シングルコートは、換毛期に毛がほとんど抜けないため、ダブルコートに比べて気温の変化に弱いと言われています。よって、シングルコートの方がダブルコートよりも−1℃ほどで考える必要があります。

もちろん、気温だけではなく湿度にも注意が必要です。気温が低くても多湿の場合、熱中症対策が必要です。

水分補給に加え、室内ではクールマットやクールベッド。保冷剤などをタオルにくるみ、わきの下、足のつけ根、首にあてる。など十分な対策を。また、平常時、リラックス時の体温や心拍数、呼吸数を把握しておくと、異常時の呼吸の速さや体温の高さにも気が付きやすいです。

どちらにしても体温が40℃を超えたり、異常だと感じたら、かかりつけの動物病院にご相談ください。

明日からは気温も少し落ち着くようですが、ゴールデンウィークなどお出かけも多くなるかと思います。くれぐれも犬・猫の熱中症にはお気をつけください。