Fujii Times(ブログ)

2017年12月03日

この地に病院を建て60年

総務スタッフです。当院にお越しの方はみなさんご存知かと思いますが、当院は横浜市港北区菊名、最寄り駅は東急東横線の妙蓮寺駅で、駅から当院は徒歩約5分の所にあります。
妙蓮寺駅は東急東横線で横浜駅から約7分、渋谷からも約30分と非常に便利です。隣駅の菊名は特急も乗り入れていて、JRに乗り換えることもできます。

当院がこの地に病院を建築したのは、1957年(昭和32年)の7月4日です。診察室、手術室、薬室など22坪で、現在よりも遥かに小規模からのスタートでした。それでも創業の1954年ごろ、貸店舗のときと比較したなら、自前の病院で、施設的にも気持ち的にも充実していたことが想像できます。

当院の30年誌(1984年発行)の記録によれば、昭和30年代は、小動物臨床に関する専門書もない時代で、毎日の臨床で試行錯誤していた時代です。30年代前半期はジステンバーが蔓延した頃で、飼主も中途で安楽死を選ぶことが多かったとあります。その状況下で飼主から貰い受け、臨床に明け暮れていたようです。その後、1940年代は飼犬の頭数も増え、フィラリア症が多くなる時代です。当初はフィラリア症の治療も非常に高度で、神経をすり減らす毎日だったと記録されています。1940年代はアメリカ研修、学会への参加など、今の藤井動物病院のDNAともいえる活動が伺えます。

開業 30 周年記念誌(1984 年発行) 

ふと気がつくと、本年は、この地に病院を建ててからちょうど60年。開業60周年は2014年でしたが、当院の記録を遡っていて、本年2017年はこの地に病院を建てて60年だったのだと改めて知り、ここに記したいと思いました。振り返りながら、歴史の尊さと改めて初心を大切にしたいと感じた次第です。