研修・学会・論文関係
2017年07月08日
動物の皮膚とスキンケアを学ぼう 2017.7.2
今回参加したセミナーは、「皮膚について学ぶ」がテーマでした。
内容は、「皮膚のしくみや毛周期」、「シャンプーの重要性やシャンプーの選び方」まで幅広いものでした。
暑い時期になると皮膚のお悩みで来院される方が圧倒的に増えてきます。
今回のセミナーでは、私たち人間の皮膚のしくみと犬猫の皮膚のしくみの違いを比較し、理解した上で適切な管理の仕方を学びました。
例えば、犬猫は被毛に覆われていますが、私たちと同じように日焼けをします。肌の色が白い人の方が皮膚癌になりやすいように、犬猫も毛が白い子の方が皮膚癌になりやすいので注意が必要です。
また、「犬猫は汗をかかない」と聞いたことがあると思いますが、人と犬猫では汗腺の種類が異なるため、汗の性質が異なります。そのため、人のような水様性のサラサラとした汗をかかないことも、人間と犬猫とが違うところです。
唯一人と同じ汗腺をもつ場所がありますが、それは「肉球」です。病院に来院された子で、緊張により肉球に汗をかいて診察台に足跡がつく光景をよく目にしますが、人間と犬猫では汗腺が異なっており肉球のみ同じだということは知りませんでした。
その他にも、皮膚を管理していく上で重要な「シャンプーについて」も学びました。
薬用シャンプーにも多くの種類があるため、症状に合わせて選択し、正しく使用する必要があります。
シャンプーをして皮膚を清潔に保つことにより、症状を抑えるだけでなく、場合によっては内服薬を飲まずに管理できるそうです。
このセミナーを通して皮膚のしくみを知り、シャンプーの重要性を知ることができました。
今回学んだことを生かし、少しでも皆様のお役に立てるようにしていきたいと思います。