藤井動物病院

検診

犬の検診EXAMINATION OF THE DOG

8歳以上の定期検診(8歳までの検査に癌検診をプラスしたものです)対象 : 8歳以上の犬

8歳を超えると犬猫はとても腫瘍の発生率が高くなります。そのため通常の検査に加えて、腫瘍をしっかりと見つけるための検査を行います。

多くの腫瘍は8歳くらいから発生率が高くなってきます。腫瘍では、いかに早期の段階で発見し、治療を行うかが、今後の経過に大きな影響を与えます。犬で多い腫瘍は、乳腺腫瘍、血管肉腫(脾臓)、肝臓癌、肥満細胞腫などがあり、いずれも全身をくまなく検査することで発見が可能です。また、近年では、動物でも腫瘍マーカーによるスクリーニグ検査が可能となっており、一般身体検査、レントゲン検査、超音波検査と合わせて病気の早期発見に一役を買っています。

この検診を受診すると良い理由

生活習慣で起こる病気を早期に発見する事や、8歳から腫瘍発生率が高くなるので、いわゆる癌検診の役割を果たします。

検査項目

全身の身体検査、細胞診及び病理検査、血液検査、内分泌検査、尿検査、便検査、レントゲン検査、超音波検査、心臓エコー検査、CT検査(頭部およびデンタル)、腫瘍マーカー、眼圧、血圧、体脂肪率など。

この検診で何がわかるのか?

全身の身体検査 頭の先から尻尾の先まで、これまでに生活していて起こった変化を見つけます。8歳までの検診に加え、口の中の腫瘍から、尾の先までの腫瘍などを検出して、細胞検査なども同時に行います。
血液検査 糖尿病、高脂血症、貧血、肝機能、腎機能、その他の異常で病気の状況を見つけ出します。
細胞診及び病理検査 身体検査で見つかったしこりなどは、その場で針を刺して細胞を検査して、必要であれば病理検査を行い腫瘍の種類を特定します。
内分泌検査 甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症が犬では多く観察され、多くは中年期に発症します。
尿検査 腎機能や膀胱の異常を見つけます。尿の潜血等があれば、細胞の検査を行います。
便検査 寄生虫や特殊な細菌などを検出します
レントゲン検査 心不全の検出は勿論ですが、この年齢からは、胸部は3方向のレントゲン写真を撮ることで、より腫瘍の検出率が上がります。また、大型犬に多い腹腔内の腫瘍は、この検査でも見つかります。
超音波検査 腹部臓器をさらに詳しく、形態的に異常がないかを見る事ができます。肝臓の大きさや形、腎臓の大きさや形等です。勿論腫瘍自体の発見やそれに伴うリンパ節の腫脹や炎症等を見つけることができます。
心臓エコー検査 心不全の状態や、心臓周りの腫瘍を見つけることができます。特に血管肉腫は心臓周りに腫瘍ができます。
CT検査 レントゲン検査の3次元検査ですので、通常のレントゲン検査より詳しく見る事ができます。CT検査により、鼻腔内の病変や、腫瘍の肺への微小転移などの評価を行う事が可能です。特に、鼻腔内の疾患は、レントゲン検査では細かい評価が不可能であり、発見が遅くなってしまうことがあります。鼻腔内病変の症状は、歯槽膿漏からくるのか、腫瘍性疾患からくるのかが判別しにくいものでしたが、CT検査により、より早期の発見・治療が可能となりました。
腫瘍マーカー 腫瘍マーカーを測定することで、癌の存在を見つける事ができる可能性が出てきました。
眼圧 緑内障の兆候を早めに検出する事ができます。特に柴犬、アメリカンコッカースパニールなどは、この検査を定期的にすることはとても大切です。
血圧 高血圧などを検出できます。人間で起こる動脈硬化による血圧上昇は通常はみられませんが、頻度多く測ることで、心臓に異常のある犬、腎臓に異常のある犬は効果的です。
体脂肪率 定期検診で毎回測定しておくと、変化に気付きやすく、生活習慣などを変えることで、将来の病気を予防できます。

この時期の検査は、主に癌の検出が大きな目的です。同時に、この年齢までの生活習慣や、代謝異常で起こっている疾患を見つけ出します。まずは、検査を受けて、何もないことを確認することが大切です。ここで異常が見つかった場合は、早期に治療に取りかかることで、より低侵襲の治療で直すことができます。