藤井動物病院

検診

猫の検診EXAMINATION OF THE CAT

8歳までの定期検診対象 : 3歳~8歳ぐらいまでの猫

この年齢は、人間に照らし合わせるとおおむね40代~50代です。この時期の疾患は、代謝異常など、生活習慣で起こる病気が多く起こります。肝機能、腎機能、心機能、泌尿器機能などを検査によって観察することで、病気になる前にそれを防ぐ事が可能になります。

勿論、ならないことが大切ですが、8歳くらいから様々な病気のリスクが増加してきます。例えば胆嚢炎や膵炎などの疾患は、近年増加傾向にあり、血液検査や超音波検査を行う事で早期の発見が可能です。実際にはその兆候は3、4歳で出ている事が多いのです。早くから知っていれば、病気にならずにすみます。

この検診を受診すると良い理由

生活習慣やホルモンバランスなど、代謝異常の傾向が見つかることが多くなります。将来的に、病気になりそうな状況が把握できるので、その後の生活で修正し、または治療することで、将来の重病を防ぐ事ができます。

検査項目

全身の身体検査、血液検査、内分泌検査、尿検査、便検査、レントゲン検査、超音波検査、心臓エコー検査、CT検査(頭部およびデンタル)、血圧、体脂肪率など。

この検診で何がわかるのか?

全身の身体検査 頭の先から尻尾の先まで、これまでに生活していて起こった変化を見つけます。歯の異常、皮膚のしこり、毛並み、乳腺のしこり、睾丸の異常、腹部臓器の変形などを見つけます。また、聴診により心臓の異常や呼吸器の異常もここで検出します。
血液検査 糖尿病、高脂血症、貧血、肝機能、腎機能、その他の異常で病気の状況を見つけ出します。
内分泌検査 甲状腺機能亢進症が猫ではよく観察され、多くは中年期に発症します。
尿検査 腎機能や膀胱の異常を見つけます。
便検査 寄生虫や特殊な細菌などを検出します
レントゲン検査 猫では、心筋症という心臓の病気があります。胸部のレントゲン検査で見つける事ができます。また、腎臓の大きさ、肝臓の大きさなどを見る事ができます。
超音波検査 腹部臓器をさらに詳しく、形態的に異常がないかを見る事ができます。特に猫では、腎臓の大きさや形は重要です。同時に腹腔内腫瘍の発見や、それに伴うリンパ節の腫脹や炎症等を見つけることができます。
心臓エコー検査 心臓の機能を測定することができます。猫に多い心筋症の確定診断と病状を判断するには必須の検査です。
CT検査 レントゲン検査の3次元検査ですので、通常のレントゲン検査より詳しく見る事ができます。例えば、鼻腔の中、歯の根っこの状態、胸部の異常、腹腔の異常や脂肪の状態など詳しく観察できます。レントゲン検査で異常が見つかった部位の精査にも使用できます。
血圧 高血圧などを検出できます。人間で起こる動脈硬化による血圧上昇は通常はみられませんが、頻度多く測ることで、心臓に異常のある猫、腎臓に異常のある猫は効果的です。
体脂肪率 定期検診で毎回測定しておくと、変化に気付きやすく生活習慣などを変えることで将来の病気を予防できます。

高齢の猫では、腎不全はとても多い疾患であり、8歳ころからその徴候(水を沢山飲む、尿が多くなる、尿の色が薄くなり、臭いが少なくなるなど)が現れることがあります。腎不全は、早期の発見により、腎臓をサポートした食事への変更などにより、腎機能の保護を行う事が可能です。また、高齢の猫に多い病気として、甲状腺機能亢進症というホルモン疾患や糖尿病などの生活習慣病も挙げられます。これらの疾患も検診を行う事で発見が可能です。