藤井動物病院

藤井動物病院 公式ブログ

フィラリア症の予防シーズンです

総務スタッフです。

犬のフィラリア症の予防シーズンが来ました。当院では春の健診期間中です。全身の血液健診とフィラリアの抗原検査をセット価格で行うことができます。さらに推奨予防期間分のフィラリアやノミ・ダニ駆虫薬をまとめてご購入頂いた方には特典もあります。

ご存知のようにフィラリア症は、蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生する寄生虫が起こす病気です。犬フィラリアは成虫になると30cm にもなる糸状の寄生虫です。寄生することで血液の循環が悪くなり、様々な障害が表れます。放置すれば死に至ることもあります。

実はフィラリア症は猫にも感染します。犬と比べると感染は稀ですが、発症すると嘔吐や咳、呼吸困難などを経て死亡してしまう事もあります。猫にはノミダニ予防と一緒にスポットタイプで予防できる薬があります。獣医師にご相談ください。

ところでフィラリア症はいつ頃から増えてきたのでしょうか?

当院の30年誌(1954年創業 1984年発行)によれば、昭和30年代半ばに日本の経済成長を反映して飼犬の頭数も増え、それに比例するように、フィラリア症も増えてきたと書かれています。また、当時の治療は非常に神経を使うものだったようです。

そのような中、前院長の藤井勇は昭和37年(1962年)7月には、「犬糸状虫(フィラリア)の心臓手術による治療法」を第7回麻布獣医学会で発表。臨床医として開胸手術でフィラリアを摘出することに成功しました。その臨床、発表のインパクトは強く、国立の研究所出身者や他の臨床医の先生方からも藤井動物病院の研修医になりたいという希望が殺到したようです。

その後も「犬の心臓糸状虫による後大静脈狭窄の症例について(昭和42年)」、「犬糸状虫による後大静脈栓塞の診断法について(昭和43年)」、「犬糸状虫による後大静脈栓塞の手術法について(昭和44年)」、「犬糸状虫に対するトリメラルサンの応用(昭和44年)」「犬糸状虫前眼房に迷入した二症例について(昭和45年)」、「犬糸状虫の後大静脈塞栓症ならびに右心房寄生虫の左側頸静脈よりの吊り出し手術法について(昭和47年)」「犬糸状虫の後大静脈塞栓症の外科手術法について(第183回日本獣医学会/昭和47年8月 日本臨床獣医学会賞受賞)」と、1960年代-70年代初頭にかけてフィラリアに関しての臨床、研究、発表を継続してきました。

そして1980年代になって月に1回の投薬で良いイベルメクチンという薬が出てからフィラリア症の予防が徹底しました。このイベルメクチンは2015年に大村智氏のノーベル賞の受賞によって日本中に知れ渡りましたが、この薬の発見は人間同様、犬の世界でも死亡症例をかなり出さずに済み、寿命が飛躍的に伸びました。

当院はその薬が出る前、今から50年近くも前よりフィラリアの臨床、研究を重ねて参りました。フィラリア予防においてもその創業以来のDNAを引き継ぎ、さらに進化を重ねております。しっかりと予防して参りましょう。

犬の歯周病予防としての歯石除去

歯周病には、「歯肉炎」と「歯周炎」と2つの要素が含まれます。

歯周病は、口腔内の細菌が歯の表面に付着するプラーク(歯垢)を形成する時に始まります。そして、唾液などに含まれるミネラルがその歯垢を硬化させて歯石となり、歯肉炎→歯周炎と進行します。

歯肉炎は、その名のとおり、軽度の歯肉の炎症から始まります。その炎症をそのまま放っておくと、歯肉炎は進行し、歯肉が腫れ、出血がみられるようになります。

細菌が歯肉だけでなく、その奥の歯根膜や、さらに奥の歯槽骨まで進行すると「歯周炎」になります。放っておけば炎症が口内に広がり、歯のグラつきがでてきます。

歯周病は放っておけば、肝臓や腎臓、心臓など二次的な病気へ発展しますケースもありますので、十分な注意が必要です。

そうならないためにも、普段の歯のケアは必要となります。普段の歯磨きや歯磨きガムなどの利用などはもちろん大切ですが、なかなか難しいこともあります。

定期的に歯の健診を受け、獣医師の指導を受けてください。そして、歯周病の原因の一つともいえる、歯石除去もお考えください。当院には歯科関係の専門機器も充実しています。また、それらの機器を扱う技術も経験を重ねていますので、まずはご相談ください。

(ご参考)犬の歯石除去
http://fujii-vet.com/dog/tartar/

女性獣医師の活躍

総務スタッフです。

先日、「重医事をめぐる情勢(農林水産省消費・安全局 畜水産安全管理課 平成28年9月)」を見ていると女性獣医師に関する情報がありました。

・現状の獣医師のうち、20-30歳代では女性獣医師が増加。約半数を占めている。
・獣医学生の約半数は女性であり、今後も女性獣医師が増加。

確かに、最近の獣医師向けの新卒採用セミナーも女性獣医学生が多く、また質問も積極的です。また小動物の臨床獣医師になろうという意志も強いように感じられます。

当院にも現在、2名の獣医師がおります。双方とも5年以上の勤務獣医師で飼い主さんからの信頼も厚いです。内科は言うまでもなく、根治を目指した外科手術の技術も習得し、日々診察、治療をしています。

他にも、当院で7年間、勤務医として働いた後、開業医としてキャリアを積んだ先輩女性獣医師がいます。その先生は、勤務医か開業医か悩んだ時に、当院院長の藤井よりアドバイスを受け開院しています。そのアドバイスは開業前だけでなく開院後も獣医療面、また経営面の相談を含め継続しています。
(ご参考:先輩からのメッセージ

創業からの60年を顧みれば、多くの女性獣医師が当院に関わり、勤務医として独立開業医として巣立っていきました。

もちろん、獣医師としては言うまでもなく、一人の人間としての成長は大事です。それぞれのライフステージに合わせた勤務体系、またライフ・ワーク・バランスも重要です。

当院が業界に先駆けて始めた予約制や日曜日の休み、また獣医師の週40時間をめざすのも、獣医師のライフ・ワーク・バランスのことも考えてのことです。またそれらの環境は現状に甘えることなく、さらに良くしていこうと考えています。

女性獣医師をめざす獣医学生のみなさんも当院へ足を運んでいただければと思います。見学コース、インターンシップの内容の確認、申し込みは下記からお願いします。
http://fujii-vet.com/student/

犬や猫も予防歯科が大切。歯科処置・歯周病対策は専門の獣医師で。

人間と同様、歯の健康は寿命を延ばします。犬においても、歯をきれいに保って育てると、平均15%寿命が延びると言われています。これは2年に相当します。しかしながら、犬猫の歯を磨くというのはなかなか大変なことです。

私(院長の藤井康一)が1990年代初頭にアメリカのペンシルバニア大学獣医学校に留学していた頃は、すでに動物の歯科学が存在していました。口腔外科の先生が学生に歯の種類や病気を覚えさせるためにクロスワードパズルを作らせていたのを覚えています。

そんな授業を受けた後に、一人の学生が「自分の歯もきれいに磨けないのに、犬や猫の歯は磨くなんてことできないよ」と私に話していたのを覚えています。当時、アメリカでは人間の歯の矯正は当たり前の時代でしたが、やはり動物の歯となると、このような考えが一般的だったのかもしれません。

あれからもう四半世紀がたちました。そして現在のアメリカの動物病院では、特に2月がデンタルマンスという特別な月になっていて、毎年この月に麻酔をかけて歯のケアをする飼い主さんが沢山います。そのほとんどが、きれいな状態を保つための歯の処置で、歯周病になっている歯を抜くためではありません。完全な予防の歯科処置に変わっています。

一昨年に訪れた、シカゴの動物病院では一般の外科の手術室は1つなのに、歯科の手術室は2部屋ありました。このように時代とともに、悪いところを取るという概念から、悪くならないようにするという予防に方向性が変わっています。

日本でもだいぶ予防の歯科処置の子が増えてきてはいますが、未だに歯周炎の治療が必要な子たちが多いのも事実です。また最近では無麻酔での歯科処置をするという獣医師ではない方の施術が目につきます。歯は表面上きれいに見えても、歯周病の治療をしないと何の意味もありません。

そのため歯はきれいなのに、抜かなければいけない歯がほとんどという子を目にするようになりました。日本には日本小動物歯科研究会という歯科の専門分野を研究するグループがあります。そこでこの無麻酔下歯石除去についてのコメントがありますので、是非ごらんになってください。 ご参照 「無麻酔で歯石をとる?!(PDF)

また犬の歯は人の歯と違い、かみつぶすという機能はあまりありません。臼歯とは呼ばれていますが、ほとんどの歯は、刺すという行為と裁断するという行為の歯です。処置や磨き方は人とは違いますので、定期的に獣医師の指導を受けてください。

(獣医学生の皆様へ)インターンシップに来ませんか?

2018年新卒の獣医学生のみなさん。藤井動物病院へインターンシップに来ませんか?インターンシップは2日間見学コース、5日間の実習コースがあります。インターンシップの主な目的は、当院の基本思考であるSOAPに触れてもらうことです。

(参照)治療までの思考プロセス「SOAP」

みなさんご存知のように、診断・治療は一つひとつ違います。単なる知識の習得だけでは、応用が効きません。臨床を重ねるのは言うまでもなく、経験則だけではなく、目の前の課題と関連させて全体の状況を把握し、診断・治療する。SOAPは常にアップデート対応が必要な思考であり、技術であり、能力です。

そのSOAPの基本を2日間コースで、5日間コースではSOAPを軸に、検査実習や手術見学などを通じて、正しい診断技術の身につけ方を体験していただきます。

もちろん、1日だけ見学したい方もお申込みください。

詳細はこちらから、御覧ください。

※お申込みはページ内の「インターンシップの申込みはこちら」からご応募ください。ご応募後、メールにて返信いたします。

開業をめざす獣医師募集

藤井動物病院では新卒者・経験者とも「開業をめざす獣医師」を募集しています。ここ数年でも埼玉県で3名の先生がそれぞれ開院され、1名の先生は新卒で藤井動物病院へ入社し、5年で独立をしました。

独立後も院長の藤井康一が各先生へ、獣医療はいうまでもなく、経営面でもアドバイスを続けています。各病院の先生方のご尽力もあり、順調に運営がなされています。

藤井動物病院は1954年の開院以来、多くの獣医師の先生方が当院での勤務を経て、独立・開院されていらっしゃいます。出身大学も様々で、麻布大学、日本獣医生命科学大学(旧:日本獣医畜産大学)、北里大学、日本大学、北海道大学など幅広く、開院の場所は、東京、神奈川はいうまでもなく、北は北海道から南は鹿児島まで、全国に広がっています。

初代院長の藤井勇は小動物診療の草分け的存在として、臨床家として、日々診療をし、さらに新しい研究と論文発表を続けるなどこの業界に大きな貢献をして参りました。同時に獣医師の育成にも情熱を注ぎ、教育を施してきました。現院長の藤井康一もその意志を引き継ぎ、獣医師の教育面に力を入れてきており、今日に至っています。

獣医師としての心得・技術はいうまでもなく、経営者として、一人の人として、学び多き環境が当院にはあります。それらの環境は、創業時代より今日まで、60年の歳月を経て宿った当院のDNAともいえるものです。

開業をめざす新卒の獣医学生のみなさん。獣医師として経験をされてきた先生方。一度、当院を訪ねてきてください。応募をお待ちしています。

動物病院開業をめざす方への募集要項
獣医学生のみなさんへ
獣医師の方へ

犬猫が1日に飲む水の量。多飲の症状には注意が必要

犬猫が1日に飲む水の量を御存知でしょうか。その日の気温や食事に含まれている水分量などに左右されますが、犬では体重1㎏当たり50~60mlで猫はその半分と言われています。1日の飲水量が1㎏あたり犬で90ml、猫で45mlを超えると、病気の可能性が高いので病院へ行くことをオススメします。

犬の場合、多飲多尿はホルモンの異常で起こることが多いです。例えば糖尿病、副腎皮質機能亢進症そして甲状腺機能低下症が代表的なホルモン異常の疾患です。どれも初期の症状は多飲多尿に加えて、よく食べる、よく寝るなどの症状が出ることから、飼主さんは、老化と間違えてしまうことが多いために発見が遅れてしまいます。気付いた時には進行していることが多いので、気を付けたい病気です。

犬は水を飲むようになったら、食欲はあっても検査して下さい。

猫では、若い頃の病気に下部尿路疾患があるため、飼主さんが排尿があることで安心をしているケースが多いですが、8年を超えた猫では、お水を沢山飲んで尿を沢山するというのは、病気の兆候の可能性があります。特に猫では多飲多尿は慢性腎臓病の特徴的症状です。猫は病気を外部に見せない動物ですので、その他の症状は、病気が末期近くならないと現れません。その他糖尿病も犬同様に多い病気ですが、猫の糖尿病はコントロールが難しく、病態が悪くなり早期に亡くなるケースも多いですので、多飲多尿には、注意が必要です。

猫は生理的に尿を濃縮する能力が高いので、2日に一度排尿をする子もいます。若い頃より排尿回数が増えていたら、食欲元気があっても検査を受けて下さい。

その他多飲多尿は重篤な病気の初期症状であることが多いため、この症状を見逃さないことが、飼主さんにとっては大きな役割だと思います。

夜間動物病院ドキュメント「動物たちの命の灯を守れ!」

動物たちの命の灯を守れ

総務スタッフからのご報告です。

少し時は遡りますが、昨年(2016年7月)に1冊の本が発売されました。
「動物たちの命の灯を守れ!」(細田孝充さん著:緑書房)です。この本は「DVMsどうぶつ医療センター横浜」の設立までの経緯やその後の奮闘ぶりが克明に書かれたドキュメントで、細田さんが3年もの時間をかけ取材し、書き上げたものです。

この本には院長の藤井のことが書かれています。2004年1月開設された「横浜夜間動物病院(現在のDVMsどうぶつ医療センター横浜)」をゼロから立ち上げたのが、藤井でした。2002年12月に横浜市内獣医師有志(8人)により夜間動物病院設立委員会が発足、翌年2003年に夜間動物病院設立に賛同した54人の獣医師と共に「株式会社DVMs(ディブイエムズ)」を設立、初代代表取締役に就任します。

当時、横浜には夜間診療専門病院はありませんでした。夜間に診察をしてもらえない飼い主さんの不安、深夜に診療を行う獣医師の疲労感。自分の利益のためではなく、動物のため、飼い主さんのため、獣医療に関わる全ての人のためにと同志と共につくりあげました。

当時のことを知らない私は、この本を一気に読んで、目頭が熱くなりました。
関わられた獣医師、動物看護師の志の高さが伝わってきました。設立当初の苦労。継続することの難しさと葛藤。それを超える動物や飼い主さんへの思い。
全てに心を打たれました。

飼い主のみなさまにも読んでいただきたい本です。当院の待合室にもありますので、ぜひ手にとってみてください。

また、獣医師、動物看護師をめざす学生のみなさんにも読んでいただきたいです。院長を始めとする動物医療に対する思いが少しでも伝われば嬉しいです。

春の健診キャンペーン

只今、春の健診期間中です。

全身の血液健診とフィラリアの抗原検査を、セット価格で行うことができます。
さらに推奨予防期間分のフィラリアやノミ・ダニ駆虫薬をまとめてご購入頂いた方には特典もあります。

3月からお薬の販売を開始していますので、お求めの際はスタッフまでお知らせください。
ぜひ、この機会にご利用ください。

日曜日を休みにして1年以上が経ちました

当院は、昨年2016年1月より日曜日を休みにさせていただきました。

動物病院で日曜日休みの所はまだまだ少ないと思います。あれから既に1年以上が経ちました。混乱もなく、休診ができているのは、飼い主の皆様のおかげだと感じております。ありがとうございます。

日曜日を休みにすることには、当院内でも賛否がありました。特に、それまで日曜日にお越しいただいていた飼い主の皆様への影響を考えました。それでも、日曜日を休診日にしたのは大きな理由があります。

その理由は、昨年の公式ブログにも書きましたが、学会セミナーが週末に行われることが多く、スタッフの学術および技術の向上をめざしてのものです。日曜日を休みにしたことで、参加機会を多く得ることができました。

動物医療の向上をはかることができれば、その結果を皆様が家族のように可愛がっていらっしゃる動物に、また飼い主様にお返しすることができます。この点については、本当に良かったと思います。

次に、日曜日を休みにし、水曜日を含め、完全週休2日制にしたことで、スタッフの身体と脳を休める機会が増えました。皆様、ご存知のように獣医師も動物看護師も大事な動物の命を預かっています。診察や治療は非常に神経を使い、集中力も必要となります。医療ですから当然のことですが、その分、獣医師や動物看護師をリフレッシュさせる時間も必要と考えました。

当院は、さらに週40時間労働をめざしています。その環境をつくるために、獣医師、動物看護師を募集しております。より良い動物医療には働く環境を良くすることが不可欠です。さらに良い環境をつくるべく邁進してまいります。

<横浜の藤井動物病院で一緒にはたらきませんか>
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