藤井動物病院

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アメリカへ留学したわけ(6)

アメリカに来て、一番感じたのは「獣医師になることは本当に大変なのだ」と言うことでした。日本は確かに獣医大学に入学するのは大変ですが、アメリカほど切羽詰まった形で勉強しなくても国家試験は通ります。こんな事言ったら、申し分けないですが、レベル的には20年ぐらい遅れていると言っても過言ではないでしょう。

今や情報はいくらでも入ってくるから、知識的には遅れてないと感じるかもしれません。しかし動物に対する考え方、自然環境に対する考え方、様々な意味で日本人は遅れていると感じます。

例えば、私が留学していた当時クラスメイトが140名ぐらいいて、そのうち5人しか喫煙者がいなく、そのうちの一人が私でした。ある日の昼休みに、クラスメイトと外でランチを食べていて、食後に煙草を吸おうと思い、友達に「煙草吸っても構わないか?」と質問しました。すると彼は私に、「勿論、構わないよ。だけど、君はもう少し、賢い人かと思ったよ。」と言われました。私は腹も立てましたが、何よりも、すぐに止められない自分に腹が立っていたのです。喫煙者は自分の健康を気にして止めるのだと当時は思っていましたが、本当は、周りの人間に対する思いやりや配慮などが無い人は煙草を吸う、それが周りの評価で私自身もそう理解することができました。

とはいえ、すぐに止めることはできず・・・数年後、日本に帰ってようやく煙草を止める事ができました。そしてそれ以降は、友人で煙草をすっている人がいると、「煙草吸うんだ。もう少し賢い人かと思っていたよ。」と言うことにしています。これを言って今までに止めてくれた人が二人います。きっと彼らも周りを見る事が出来る人間になってきたのだと思います。

現在の日本では喫煙者はまだまだ多いです。私が病院の前の道を朝掃除をすると、ゴミが10個あるうちの9個は煙草の吸い殻です。これだけ煙草を吸う人はマナーもなっていないのです。そしてそれに気付いていないと言うことです。しかしながら救いとしては昔より若者が、身体に悪いことをせずに人に迷惑をかけないというスタンスになってきている様に思います。煙草をすわない若者が増えてきたからです。これは日本も先進国の仲間入りをしてきた証拠でもあります。

まず、人となりがしっかりしないと獣医師としての人格も出来ないという事を理解した留学時代でもありました。