藤井動物病院

藤井動物病院 公式ブログ

猫の腎不全。予防のための定期的健診

総務スタッフです。先日は「進む高齢化。大切な予防医学」というタイトルで、ブログを書きました。その際に、猫の関節炎についても触れましたが、猫は、慢性腎臓病、腎不全も多いことで知られています。

腎不全は、どのデータを見ても、猫の死因上位(トップ or 2位など)で初期症状がわかりにくいのも特徴の一つです。

院長のTwitterにも

など、繰り返し、猫の腎機能について、泌尿器疾患、腎不全のことについての投稿があります。

世間の注目はどうでしょうか。ネット上の検索キーワードなどを元にし、トレンドを把握するGoogleトレンドで見てみます。

googleトレンド 猫 腎不全

Googleトレンド「猫 腎不全」の結果

Googleトレンドのグラフを見ても、ここ数年の「猫 腎不全」に関する注目の高まりを示唆しています。気になる方が増えているのだと思います。

院長のTweetにもあるように、猫の慢性腎不全は、症状が現れにくいので、気がついたときには、既に進行しているケースがほとんどです。また、ここ数日のように急激に寒くなってくると、水をとらなくなり、尿だけが出て、ますます腎不全が悪化してしまうケースも多いようです。

最近では、腎機能低下の早期診断も可能になっています。獣医師への早めの相談、予防のために定期的な泌尿器健診、血液検査や尿検査による腎機能の早期診断などをおすすめします。

安全・安心医療のための機器導入 全身麻酔装置

総務スタッフです。当院は、安全・安心医療のために様々な医療機器を導入しています。その本意は、以前のブログ(最新医療機器導入の本意)にも書かせていただきました。

「医療機器は、お金さえ出せばどこの病院でも導入できる。大事なのは、その導入する目的と理由」というのが院長の言葉でもありますが、今回導入した機器をここでもご紹介したいと思います。

今回導入したのは、ドイツのドレーゲル社の全身麻酔装置Drager Fabius Trioです。

麻酔器 Drager Fabius Trio

特長として

・機械が動物の換気量や呼吸回数などを的確に感知する。
・一定の圧による自動換気を行うことができる。
・低流量麻酔のためのシステム配慮
・これらにより適切な深度の麻酔を安定して供給することが可能。

また、万が一医療ガスが途絶えた緊急時でも一定時間の自動換気を続けることができます。

ご参照:(手術用機器:http://fujii-vet.com/guide/equipment/surgery/

以上のことから、非常に安全面に配慮された最新医療の麻酔装置と考え、導入しています。

この麻酔器は人間でも多く使われています。以前、天皇陛下が心臓の手術を受けた時の麻酔器もこちらのものです。

ここからは補足情報ですが、ドイツのドレーゲル社のウェブサイトをみれば、同社は、今から130年近く前の1889年に創設された、医療および安全技術の分野で世界をリードする国際企業で、世界中に13,000人以上のスタッフ、世界190カ国以上に拠点、50カ国以上に販売およびサービス組織を保有していると明記されています。

藤井動物病院は最新医療機器と医療技術、ハードとソフト面、双方を充実・向上させ、みなさまに安全と安心していただける医療をご提供して参ります。

進む高齢化。大切な予防医学

総務スタッフです。先日、新聞を見ていたら「90歳以上、初の200万人超え」という記事がありました。調べてみると、今から37年前の1980年の90歳以上人口は、12万人、13年前の2004年で102万人ですから、加速度的に増えていることがわかります。

65歳以上の人口も総人口に占める割合が27.7%と過去最高ということで、いわゆる総務省が定義する高齢者割合は今後、さらに増えていくでしょう。

高齢化は何も人の世界だけではなく、動物の世界もそうです。ある統計によれば、2016年の犬猫の平均寿命は、犬14歳、猫15歳と過去5年間の傾向では伸びています。

また、犬の年齢をみると、13歳以上が約20%と、5年前に比べると4%近く伸びています。

人も年齢が高くなると、様々な病気がでてくるように、動物も同様です。猫において、とある情報では90%以上が関節炎であると言われていますし、9月16-17日にイギリスで行われたCatWEEKEND2017のカンファレンスでも、冒頭の猫の関節炎に関する講演に注目が集まっていたようです。

院長の9月13日のTweetでも関節炎のことに触れられていました。

その他、糖尿病や腎臓病、がんなどの病気も増えてきます。人間より寿命が短い動物ですから、病気の進行度も早くなります。気づいたときにはもう遅いということもあるでしょう。

動物の高齢化はますます進むのでしょうか。ワンちゃん、猫ちゃんも家族ですから、病気など心配にもなりますよね。では、どういったことに注意すればよいでしょうか。先日の院長のtweetにはそのヒントが書かれていました。

そうなんですよね。やはり、予防医学が大事。まずは、身近にできることからでも良いと思います。当院でも歯磨きの重要性は繰り返し、話をしてきています。毎日歯磨きをすることで寿命が2年伸びると言われています。ときには歯石除去や歯周組織のクリーニングなども良いでしょう。
(ご参考:犬の歯科処置について

そして、定期検診が大事です。定期検診では、普段気がつかないことでも、わかることが多くあります。

何よりも普段から動物とふれあい、いつもと違うなと感じたら、すぐ動物病院で相談、診断してもらうことが大事です。異変に気づき、早く見つけてあげることが大切だと感じます。

毎日、随分と涼しくなってきました。季節の変わり目、特に注意していきたいですね。

三國先生が学会で発表をしました

総務スタッフです。先日の研修報告でも記載しましたが、当院の三國先生が平成29年度獣医学術関東・東京合同地区学会にて学会発表をしました。

「卵巣摘出術から14年後に子宮蓄膿症を発症した犬の1例」というテーマでの発表でした。

みなさんご存知かと思いますが、学会発表というのは当然のことながら未発表の「オリジナル」な内容でないといけません。今回、三國先生が発表した内容も、もちろんオリジナルで当院でも1954年に開業以来、60年以上の歴史の中で初めての症例からの研究発表でした。

発表の概要は

・犬の子宮蓄膿症は中高齢の未避妊の犬に比較的よく認められる疾患

・これはホルモン依存性の疾患であり、避妊手術によりその発生を予防することが可能。

・適切な卵巣摘出術が実施されれば術後に子宮内膜炎や子宮蓄膿症を発症する根拠はない。

・これまで報告されている避妊手術後の子宮蓄膿症は、異所性卵巣や手術失宜による卵巣の取り残しが原因

・本症例は幼犬時の避妊手術後から発情兆候は一切認められず、術中の腹腔鏡内観察でも、異所性卵巣や卵巣の取り残しは認められなかったが、高齢になってから子宮蓄膿症を発症

・高齢である場合、もしくは免疫が低下するような基礎疾患が存在する場合には、卵巣摘出後、卵巣遺残がなくても子宮蓄膿症を発症する可能性がある点に留意

・ただし、卵巣摘出術後に子宮蓄膿症を発症するケースはごく稀であり、藤井動物病院においても約60年間あまりの歲月でこの1件のみ

・今回の症例によって避妊手術の術式を子宮卵巣全摘出術に変えることを推奨するものではない

というものです。

先生の研究発表をみて、動物の高齢化というのは、今までにない病気の可能性もあり、やはり、知識や技術のアップデートというのは常に必要なものだと感じた次第です。

こういった研究や発表を今後も続け、日頃の診療に生かしていきたいと思います。

秋に気をつけなくてはならないこと

総務スタッフです。先日の肌寒さから一転、昨日(9月9日)は久しぶりに少し暑く感じました。気温を調べてみると最高気温が29℃。昨年の9月初旬は10日間連続で30℃以上でしたから、今年は随分と涼しいのかもしれません。

先日のブログで院長のTweetのことを冒頭に触れましたが、少し寒くなってくると椎間板ヘルニア、膝関節の十字靭帯断裂など筋肉、靭帯、関節の疾患が多くなると書かれていました。

その他の疾患、病気などについても院長のTweetを参考にしながら少しだけ書きたいと思います。

・犬猫の膀胱炎等の泌尿器疾患


「涼しくなると水を飲む量が減る」というのは、確かにそう思います。考えてみると暑いとこまめな水分補給を意識しますが、寒くなるとその意識は低くなりますよね。そして寒くてあまり動かなくなると、排尿を我慢したり、十分ではなかったりすることが考えられます。

膀胱炎が進行すると尿が白濁したりにおいがきつくなったり、慢性化して腎炎や尿路結石など他の疾患へとつながる恐れがあるので、十分な注意が必要だと感じます。

・気温差、寒暖差による風邪や体調不良

秋は1日の中での気温差(朝・夜が寒く、昼が暑い)や、日々の寒暖差が大きい季節で、かぜなどで体調を崩すことも多くなります。また夏バテの影響もありますよね。

秋は風邪や呼吸器系の病気が増える季節です。特に免疫力が弱まっている高齢犬は注意が必要かと思います。

・マダニ

夏に活発化するイメージがあるマダニですが、9月も引き続き注意が必要です。昨年2016年は10月まで発症が多かったという報告があります。(ご参考:国立感染症研究所

先日は、宮城県庁でマダニが媒介する感染症への注意を促す会見で、標本で持ち込まれた生きたマダニが逃げ出すということがありました。その件は、宮城県知事も陳謝していましたが、東北でもそういった注意喚起がされるぐらいです。

院長のTweetにもありますが、動物がダニ予防をしていれば蔓延しませんが、予防はまだまだ必要かと感じます。

・その他 アレルギー性皮膚炎、急性湿疹など
食物性のアレルギーは季節に関係なく発症しますが、秋は花粉やダニの死骸などがアレルゲンとなることがあります。人間と違って、スギ・ヒノキは少なく、ブタクサなどイネ科の植物が原因となることが多いです。

アレルギーの有無は検査ですぐわかりますので、診察時にご相談いただけると良いかと思います。

どちらにしても季節の変わり目、また寒さが厳しい冬に向けて、健康に留意する必要があります。秋の健診もありますので、ご利用ください。

藤井院長が「小動物外科診療ガイド」を監修しました

何から何までこなさなければならない開業医のための「小動物外科診療ガイド」

総務スタッフです。今回は本のご紹介です。院長の藤井が「小動物外科診療ガイド」を監修しました。サブタイトルにもありますように「何から何までこなさなかればならない開業医のため」に書かれた教科書です。

東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部獣医学専攻獣医外科学研究室の西村亮平教授と、青葉動物病院の伊藤輝夫院長とともに監修、42人の現役開業医の知見を1冊に凝縮した、基本的処置、軟部外科、整形外科、眼科、歯科など現場ですべきことや多種多様な外科的処置法が網羅されている1冊です。

この本は800ページ超のボリュームでオールカラー、写真などもふんだんに使われている充実した外科書となっています。

学窓社さんからの発行です。開業医をめざす方はぜひ、ご参考にしてください。

次の整形外科の専門外来は9月21日(木)です。

総務スタッフです。9月に入りました。今朝は少し肌寒いくらいでした。院長のTwitterを見てみると、ちょうど下記のような注意事項が書かれていました。

急に寒くなると、確かに体がこわばり始めますよね。犬も同じなんですね。要注意な季節です。

さて、先日このブログでも紹介させていただきましたが、当院は月に1回、整形外科の専門外来を実施しています。
(ご参考)整形外科の専門外来

次回は9月21日(木)でご希望の方は事前予約が必要です。ご希望の方はお早めにお申込みください。

担当する森先生や小林先生が所属する「One for Animals」 は整形外科に特化した集団で、症例数は全国トップクラスの実績です。犬の椎間板ヘルニア、リウマチ様関節炎、前十字靭帯損傷、骨折、関節炎、内側鉤状突起分離、レッグペルテス秒、膝蓋骨脱臼、変性性脊髄症、猫の骨折、最小侵襲手術 MIPOなど様々な症例実績があります。

森先生、小林先生は現在DVMsどうぶつ医療センター横浜、二次診療センターを中心に活動しており、普段、飼い主様からの直接のお問い合わせは受け付けておりません。その専門の先生方に直接診断してもらえるのは、大変貴重な機会だと思います。

藤井動物病院とOne for Animalsは以前より関係があり、例えば、3年前には犬の特殊な整形外科症例を3Dプリンタモデルを活用し、模擬手術を行うことで、手術の時間短縮に成功し、連名で発表をしました。本発表は、Yahooニュースをはじめとする、各ウェブニュースや専門誌にも取り上げられ話題になりました。
(ご参考)3Dプリンター仕様で画期的な犬の整形手術を成功

整形に関してお悩みや気になることがあれば、この機会を利用してみてはいかがでしょうか。

※予約申し込みがいっぱいになり次第、受付は終了させていただきます。

継続できる仕事環境を整える

総務スタッフです。今週は横浜も35度を超えるなど、突然、真夏がやってきたかのようです。飼い主の皆様もワンちゃん猫ちゃんも、熱中症にはくれぐれもご注意ください。

先日からの動物看護師、一般職の募集。毎日のようにお問い合わせや応募をいただいています。引き続き採用を続けます。人はご縁かと思います。はたらくみなさんにとっても、当院にとっても、良きご縁となるよう願っています。

獣医師も動物看護師も毎日、毎時間集中して診療やサポート業務に従事しています。医療ですから、気が抜ける時間はありません。非常に集中しています。

当院は予約制ですので、スケジュールは安定的ですが、それでも1日は、午前の診療に引き続き、午後からは検査や手術など集中しないといけない場面の連続です。

大事な動物の命を預かる仕事ですから、当然ではあるのですが、そのことに疲れてしまい、ともすれば燃え尽き症候群、継続できない仕事と捉えられることもあります。

当院では、このブログでも何度も書いてきていますが、水曜日・日曜日の休み(休めない場合は代休)や夜間診療は提携病院に任せ、出血や動物負担の少ない手術で泊まりをなくすなど働く環境を整えてきました。

今回の募集は、もちろん正社員としてフルに働くことができる方はもちろんですが、例えば週3日だけは働くことができるなど、フレシキブルな環境なら働くことができる動物看護師や一般職の方ともお会いしたいと考えています。

そういったみなさんと会い、ご縁があれば一緒に働いてもらうことで、みなさんや当院のスタッフに良い環境を、さらには獣医療に関わる全ての人がこの仕事を継続してもらえるよう、そういった思いでの採用活動です。ご関心のある方は、応募フォームからご連絡いただければと思います。よろしくお願いします。

動物看護師応募フォーム(正社員/アルバイト・パート)

※一般職の募集は終了いたしました。ありがとうございました。(2017年8月29日追記)

整形外科の専門外来

当院では月に1回、整形外科の専門外来を行っています。
担当するのは、DVMsどうぶつ医療センター横浜・二次診療センター・整形外科にて診察を行っている森 淳和先生(左)、小林 聡先生(右)です。

整形専門外来
整形外科に特化した集団「One for Animals」

経験のある専門医による診察にて症状に対し確実なアプローチを行い、それぞれの症例に対し適確な治療方針を提示することができます。
通常、二次診療施設にてかかりつけの動物病院を通じてのご予約が必要となりますが、この専門外来日を利用して当院にて診察を受けていただくことが可能です。

肢の跛行、身体の痛みといった軟部組織・骨格系の異常だけでなく、肢の麻痺といった神経症状などに対しても幅広く診察を行っており、外科手術についてもご相談いただけます。

整形外科外来のご予約は前日までの受付となりますので、ご希望の場合は早目にご連絡下さい。
次回の診療日は9/21(木)となります。

診察風景

動物看護師のアルバイトパート/正社員の募集について

総務スタッフです。先日、動物看護師ならびに一般職(カスタマーリレーション)業務のアルバイト・パート/正社員の募集を告知、既に何件かのお問い合わせや面接依頼もありました。

今回は1名だけではなく、数名の採用を予定していますので、引き続きの募集にあたり、少し書き加えたいと思います。

一般職の募集は終了いたしました。ありがとうございました。(2017年8月29日追記)

(動物看護師)(一般職)アルバイト・パート/正社員の募集

今回の募集の主な目的は、

・当院を訪れる飼い主様により良い獣医療を実現するため
・当院の獣医師ならびに動物看護師やスタッフの環境をより良くするため

です。

これらの目的は、今までも段階的に実現をしてきました。

例えば、当院は、もう何年も前から、予約制をとっています。予約制をとることで、飼い主様ならびにワンちゃん、猫ちゃんにスムーズに当院で診療いただけるようになりました。

予約制は、獣医師や動物看護師にとっても良い効果がありました。予約制をとることで、事前準備もでき、診療も集中できますし、時間に追われることが以前より少なくなりました。

その他にも、出血の少ない外科手術や腹腔鏡手術をはじめとする最先端医療の実現で、術後にお泊りしないといけない動物が減りました。これらのおかげで、動物や飼い主さんの心理的負担も減り、また獣医師・動物看護師の夜勤などの業務的負担も減っています。
夜間業務においては、院長の藤井が14年前に設立に奔走した夜間動物病院(現在は二次診療も)DVMs動物医療センター横浜との提携で、獣医師や動物看護師が対応することはほぼなくなりました。

その後も、週40時間労働の実現に向けて、あらゆる面で獣医療環境、そこではたらく人の環境を良くしていっています。

水曜日だけでなく、日曜日も休みにし、当院ではたらくスタッフのプライベートの活動時間をできるだけ増やせるよう試みています。

今回の募集もその一環です。当院ではたらく動物看護師、一般職も採用を増やし、一部シフト制を考慮するなど、これからのはたらき方を考えていきたいと思います。

特別な資格はなくても構いません。ぜひ、興味のある方は、アルバイト・パート希望でも正社員でもお問い合わせ、応募いただければと思います。

(動物看護師)(一般職)アルバイト・パート/正社員の募集

一般職の募集は終了いたしました。ありがとうございました。(2017年8月29日追記)